「家系が途絶える」と脅され多額の献金を強いられたとして、世界基督教統一神霊協会（統一教会）の女性元信者（６９）が、統一教会などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が１２日、東京高裁であり、宗宮英俊裁判長は、約２億８９００万円の賠償を命じた１審・東京地裁判決を変更し、賠償額を約２億７６００万円に減額した。原告側は上告する方針。１審は「恐怖心をあおる献金勧誘は違法」としたが、「教義に従い吉凶禍福を説くこと自体は違法でない」と指摘。具体的表現で恐怖心をあおった場合のみを違法とした。
【産経新聞 Sankei Web 2007/07/12 21:23】
『教義に従い吉凶禍福を説くこと自体は違法でない』・・・ほほぅ。。なるほどね。。確かに、それもそうだ。ここを全面否定すると？あらゆる宗教の全否定にもつながり兼ねない。。。
記事の「統一教会」の有り方については、人によって意見の隔たりも大きい。しかし現実に多くの信者を抱える教団であることを踏まえて考えると？裁判官だけで、これら多様な意見を「十羽一からげ」的に総括するのは？はたして如何なものか？という感じがしなくもない。個人的には、真に宗教を裁けるのは「神のみである」と考えている（オームの場合は、宗教に名を借りたテロ集団である）。。。
とはいえ。この国には、玉石混淆たる多くの「カルト」が存在していることも厳然たる事実であり、更なる被害者を出さない為にも、それらへの一定の監視は当然必要になってくる。その意味で、今回は「断定」は出来ないものの？やり方が「詐欺・恐喝」と紙一重では？と判断される場合に限って？「被害者救済」を最優先に考えた判断だったと思います。。。
とかく現代は宗教の希薄化が「モラルハザード」を推し進めていると指摘される中で、高裁の判決は原告側には、甚だ不満が残る内容だったかも知れないが、私的には、まずまずの「落としどころ」だったのではないかと？ふと？そんな風に感じられた。（基本的に言って「自己責任」も有るからねぇ）。。。
細木さんも、少しはビビッたかな？これを機に阿漕な物言いも程ほどにしようね。。。^^
