製パン業界最大手の山崎製パンは14日、4月から輸入小麦の価格が引き上げられた場合、パンなどの再値上げが避けられないとの見通しを示した。同社は昨年12月に食パンを約24年ぶりに値上げしたばかりで、家計に影響が出そうだ。
飯島延浩社長は決算発表の席で、小麦を含む原材料費について「(4月以降は)1か月あたり8億円の負担増が見込まれ、価格を再改定せざるを得ない」と説明した。
ただ、費用の増加分をそのまま商品価格に反映させるのではなく、品質を高めたり、低価格品を発売するなど、商品戦略面で工夫する考えを明らかにした。
農林水産省は政府が製粉会社へ売り渡す輸入小麦の価格を4月から30%程度引き上げる方針で、パンや菓子の原料となる小麦粉の値上がりは必至とみられている。【2008年2月14日18時24分 スポーツ報知】
いやはや。大変な事態になって来た。麦価の値上げは波及が大きい。小麦は食品のあらゆる物に利用されていて、大豆の値上げと共に、また一段と値上がるしかない。。。
食品業界のマージンは少ない。値上げされねば、たちどころに赤字へとなり、小規模な企業体の多い食品業界は倒産の危機に直面することになる。。。
なんとか値上げを阻みたい「流通業界」と、値上げがなされねば?死活問題ともなり兼ねないメーカー側の事情との間で、ギリギリの攻防に注目が集まっている。。。
ただ常識的には「値上げ」がなされねば?存続が危ぶまれる訳で、今後、使用量で最右翼の「パンメーカー」と、「うどんメーカー」が、どう出るかに掛かっている。。。
なかでも強大なシェアと自前の販路を背景に、流通業界に一定の「チカラ技」を発揮できる山崎製パンが、まず「値上げ」の先鞭を付けねば?他のメーカーは?動くに動けないという事情が出て来る。それ故に、どうしても「トップ引き」にならざるを得ないのである。。。
少子化と高齢化。原材料の高騰。需要の停滞。・・・取り分け地方のパン屋は、インストアベーカリーも含め、ますます潰れるところが増えて行くに違いない。。。
これからは、業界も、米粉を使った「パン」や、「うどん」の開発を、更に加速させるべきである。こういう時代では、原料の分散を図って行くしかない。そして、こだわるべきパンとバラエティパンとでは?分けた考え方で取り組むべきだ。そして様々に工夫を凝らして欲しいと思う。。。