米国防総省は14日、毒性物質の燃料を積んだまま制御不能となった米国の偵察衛星を、地球に落下する前にミサイルによって大気圏外で破壊すると発表した。迎撃の正確な日時は明らかにしていないが、偵察衛星の位置などから早ければ3日後、遅くとも8日後までが適した期間という。 発表によると、衛星が人口の多い地域に落ちる確率は低いが、ブッシュ大統領が万一の危険性を考慮して迎撃を決断した。洋上から発射する海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が使われる見通しという。 偵察衛星には燃料として、毒性が強く発がん性も指摘されるヒドラジンが積まれている。2006年の打ち上げ直後に地上からの遠隔操作ができない状態になり、3月第1週にも地球に落下すると予測されていた。【2008/02/15 07:47 共同通信】
自衛隊のイージス艦からのSM3発射実験が、既に、昨年末、ハワイ沖で成功している。今回は落下する偵察衛星を、同じく飛来するミサイルに見立てての迎撃である。同時に、SM3が敵のスパイ衛星の破壊にも転用できる可能性を探る試みとも言え、色んな意味で試射への期待は大きい。。。
とはいえ。運良く破壊に成功しても、それが元で飛び散った破片が、厄介な「スペース・デブリ」と化す公算も高く、今後の宇宙開発に支障を招く事が心配される。。。
特に、中国の衛星破壊実験の際は、危険な「スペース・デブリ」を大量発生させ、宇宙空間の平和利用に多大な障害を与えたとして、国際問題にもなった。今回も、その危険性は多分に考えられ、例え成功して手放しでは喜べない部分は残る。。。
いずれにしても「どげんかせんといかん」問題であり、細心の注意でやって貰いたい。。。(゚.゚)ノ