昔から、生産現場では『ミスの防止』や『安全確保』という観点から『バカ避け』という対処をしてきた。 ネーミングは些か品を欠くが、趣旨は、
○人間は”ミスをしがち”である。
○注意を払ったつもりでも設計などで”見落とし”をしてしまう。
○また人間は”弱く傷つきやすい”。
という基本原則にたって、誰でも等しく標準作業が出来る様にするという意味である。
そんな中で「不良品」を減らし、「労災」を未然に防ぐという意味があった。
更には確率論的見地から、それでも尚、漏れる事態を想定した部分に『歩留まり』を設定し、その比率を下げる努力にシノギを削って来た歴史がある。
「人事を尽くして天命を知る」ではないが、まず人間教育。足りない部分をハード面から、またシステムのソフト面から補うバックアップ体制が重要なカギになる。
その為の全社的な動きには初期投資も必要となってくる為、トップの英断が欠かせない。
今回の、列車事故を受けて『バカ避け』についても考えて見る必要が有りそうに思う。