griffin avenue’s blog

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懲りない衛生管理。。。

大手菓子メーカーの「不二家」(本社・東京)が消費期限・賞味期限切れの原材料を使用した商品を出荷するなどした問題で、埼玉県は17日、同社埼玉工場(埼玉県新座市)に2回目の立ち入り検査を行った。 同県川口保健所や県生活衛生課の職員ら7人が午前10時に工場に入った。11日の前回の検査で提出されなかった原料の保管管理マニュアルや衛生管理マニュアルの有無、保管管理の記録内容の確認などを行っている。
【2007年1月17日11時20分 読売新聞】

不二家」への連日報道されているが、今回は川口保健所を筆頭に県生活衛生課の職員らによる2回目の立ち入り検査が行われたようだ。。。

実は私も、以前に「不二家」の埼玉工場に、或る仕事を兼ねて10回くらい訪れたことがある。確か?工場長にもお会いした。今思えば?あの工場長がねえ?という印象である。。。

雪印の時もそうだったが、今回の「不二家」もまた、ご多分に漏れず、仕入先には厳しい管理を強いていた。だが?ご大そうな事を言っていた割りには?内情は見ての通りである。「自分に甘く、人には厳しい」姿勢が?今回の発覚で図らずも露呈した。。。

細かい事を言うつもりも無いが、おそらく「不二家」も長年の体質として?染み付いていたからに違いない。それにしても?ここまで「ダーティー」なイメージが付いてしまうと?今後、「不二家」ブランドでの再出発は相当キツイ事が予想される。それ故。多分、今後は創業家の「不二家」ブランドとは別に、新たな「チャネル」を創設して再展開に向かう事が予想される。洋菓子の世界では、そうした「マルチチャネル」を敷くところが珍しくない。(同一エリアで複数の百貨店に参入する際に、バッティングを避ける目的で、店名とメニュー構成を変えて参入する事は多い)。。。

私も学生時代は、クリスマスに「不二家」のバタークリームケーキを、よく食べたものだ。当時はそれでも美味かったのだが、年々口が肥えて、今では、フレッシュな生クリームでないと?まるで喉を通らない。それゆえ商品の「消費期限」が、おのずと「タイト」になる事は否めず、生産する側も、いくら店舗と「ジャストオンタイム」でやっていても?生産スケジュールとの兼ね合いから、管理は過酷を伴う事になる。当然、ロスも出易くなる。出れば産廃で金が掛かるという悪循環になる。如何にロスを減らすか?その為には、小ロットの生産体制が避けて通れない。それ故に粗利率も落ちやすい。この辺が各メーカーのシノギを削る部分である。。。

何年か前。デパ地下の「シュークリーム」が一大ブームになった事があるが、充填する「フレッシュカスタード」の管理も大変だ。こういう時は、なまじ自家生産に拘らず?専門メーカーにPBで作らせた方が、よっぽど製品も安定し、管理も行き届くというものだ。「不二家」クラスの抱える悩みは何処も同じと思われる。消費期限がタイトなものは、よほど工夫が必要だ。。。

或るテレビ局の番組で「不二家」が勝手に消費期限を一日延ばしたとか?事情を分からぬ者が、バカな事を言っていたが、消費期限とはメーカーサイドで自己責任において、独自に設定するものである。しかも公的機関や自社の検査室により、厳しい「虐待検査」を行いながら経時検査で「菌数チェック」をし、ここまでは大丈夫という中から?更に、6~7掛けに減らした消費期限を設定している。だから製品によっては?一日ぐらい延ばしたとしても?なんら差し支えはない。要は程度の問題である。不二家の場合は、事前に菌数が大幅に増えていたのを承知していながら?出荷していた事に犯罪性が有るのである。そもそも増えてなければ良品であり、何ら問題にされる謂れはない。。。

そうしたら?そこのキャスターが追い討ちをかける様に?不二家が他のメーカーと比較し消費期限が長いか?短いか?その辺も問題にする必要が有るとホザイテいた。。バカだよね。食品は作られる場所場所の衛生環境が違えば?日持ちも当然変わってくるのが当たり前。メーカー間の消費期限を単純比較して?何の意味が有ると思っているのだろう?むしろ?そこの衛生環境や管理体制を見直させることの方が、よほど正しい。。。

このところのニュースを見ていて、不二家もひどいが?取材する側の記者の勉強不足も、相当ひどい。少なくとも彼らは「プロ」なんだから?良く調べて放送して欲しいものだ。。。