地震による土砂崩れで道路が寸断され、住民らが取り残された岩手県一関市厳美町で15日、早朝からヘリコプターによる救助活動が行われ、午前中に8人全員が救出され、避難所となっている同市立本寺小学校に到着した。(2008年6月15日16時24分 読売新聞)
時間と共に次第に明らかになりつつある震災の全容。。巨大災害の恐ろしさに身も固まる思いがする。。
私にとって一関は以前の仕事柄、延べで200回ぐらいは訪れていると思う。とても馴染みの深い土地である。気候は厳しく、なかでも冬の寒さは放射冷却で、すこぶる厳しい土地柄だ。反面、人情味が豊かな土地でもある。ここは、昔は伊達とも縁の深い田村家の所領していたエリアであり、江戸期には赤穂藩藩主の「浅野内匠頭」が、江戸屋敷の庭先で切腹させられており、ご存知の方も多いと思う。。
それは兎も角も「岩手・宮城内陸地震」の破壊力は凄まじかった。ニュース映像で見る限り、一山が、そっくり陥没するほどの破壊的なエネルギーである。阪神淡路の震災に匹敵するM7.2の規模を持ち、今回は震源が比較的浅かったことも多分に原因していると思われるが、それにしても凄いエネルギーである。まるでメガトン級の地下核実験場の様相である。。
一関というと、一般には栗駒山を源流とする磐井川の厳しい岩肌が美しい「厳美渓」が有名である。車で行くと、市の中心部からも、さほど遠くはないところに位置しているが、道中の道幅は比較的狭い。辺りは静かな山間という趣である。「ずんだだれ」や「クルミだれ」の掛かった「切り団子」が有名で、渓谷をまたぐ「空飛ぶ団子」としても広く親しまれている。。
そんな厳美町だが、今回は、とんだ災難に遭ってしまわれた。震源に近い事もあって、早くから被害のほどが心配されていたが、ようやく取り残されていた住民が無事救出されたことは、何よりの朗報である。今回は朝方に起きた地震ということもあって、昼間の時間が長かった事もあり、状況把握がスピーディーに出来た事も不幸中の幸いであった。。
改めて、被災された住民の皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。なりたくてなった訳でなし、苦しい時の支援ほど、心に染みるものはない。どうか政府は、これら何の落ち度もない彼らに対し、可能な限りの暖かい支援の手を差し伸べて頂きたい。そして、この国に生まれて良かったと感じ取れるような?実感を与えてあげて欲しい。。。