農水省は22日、和菓子メーカー赤福の偽装問題で、同社が今年1月まで売れ残り商品のもちの68%を再利用していたなどとする立ち入り調査の結果を発表した。同社はこれまで99%は焼却処分したと説明していた。このほか、原料に砂糖以外の加工品を使っていたことも明らかになった。
赤福に関しては、製造日や消費期限を偽って商品を販売していたことが分かっているが、再利用率が会社側の説明と大幅に食い違っていた上、原料まで偽装していたことになる。農水省は立ち入り調査で新たに発覚した日本農林規格(JAS)法違反の事案について、改善を指示し報告を求めた。
赤福本社と本社工場、名古屋と大阪の工場と関連会社に対し農水省は、19日と21日に、立ち入り調査を実施した。【SANSPO.COM 2007年10月22日 更新】
ウ~ム。。餅も再利用してましたかぁ。。。(v_v)
この様な行為は、JAS法に反し、また食品衛生法にも反する、明らかに違法な「やり方」である。。。
だが一方では、「赤福」は、この方法を長年に渡り続け、おそらくは、これが元による「食中毒」など、過去に一度も起こしていないものと予想される。少なくとも私には「赤福」における同種の事故の報道を、まったく耳にしていない。手前味噌だが、多分、調べても出て来ないように思われる。。。
これが良くも悪くも、300年もの間。先祖代々、受け継がれてきた赤福の「伝統の技」であり、「物を大切にする心」だったのではなかろうか?私には、ふとそんな風に感じられた。。。
確かに「もったいない精神」を、現代技術の中で、極限まで具現化すると?おそらく、こういう事になるのだろう。しかも、これまでは、それが元での事故もなく、かかる違反が発覚するまでの、「赤福」に対する消費者の信頼は、味の評価とともに絶大であった。。。
だが「赤福」の行なってきた行為は、今日的には、明らかに「法律違反」である。しかも食に対する消費者の目は、昔とは比較にならないほど厳しい。例え、理由はどうあれ、今日の消費者は、かかる「赤福」の行為を絶対に許さないと思われる。それは「消費者保護」の観点からも?致し方のなき事である。。。
だが「今も尚、私の心に小骨のように引っ掛かっている」この違和感とは?・・・先の相撲騒動の時も感じた事だったが、時代が遷り行く中で、伝統の技と心を、如何に未来に受け継ぐべきか?時の経営者に課せられた責任は重い。。。
ちなみに。現在、東証一部に上場されている企業で、社歴が30年を超える企業はホンの僅かといわれる。それほど現代社会の中で、企業が生き続ける事の難しさを痛感させる。そう考えた時?300年の伝統を今に伝える「赤福」は、正に驚異の一語に尽き、歴代経営者の苦労の程が偲ばれようというものである。。。
しかし、いつの時代も、企業に対し、民衆が求める時代との整合性は、絶対に避けて通れぬものがある。実に難しい課題だが、そこを乗り越えないと?企業の未来はないように思われる。「赤福」も?そこを分かって再出発して欲しい。。。(~ヘ~;)