griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

「赤福」の暖簾を汚しては、ご先祖様が泣くぞ!。。。

創業300年の和菓子の老舗「赤福」(本社・三重県伊勢市)による製造日の偽装表示問題で、農林水産省は12日、同社に対し、日本農林規格(JAS)法に基づき、不適正表示の改善や再発防止策の提出などを指示した。
 同社は、製造日に出荷しなかった商品を冷凍保存し、解凍して包装し直した日を製造日として出荷していた。不適正表示で販売された商品は2004年9月からの3年間で約605万箱に上り、総出荷量の18%にあたるという。
 農水省によると、同社は看板商品の「赤福餅(もち)」について、包装済みの商品を直接、本社工場内の冷凍庫に運んだり、配送車で東海地方の販売店舗を回った後に残った商品を持ち帰ったりして冷凍保存。その後、「まき直し」と称して注文数などに応じて解凍し、再包装した日を製造年月日と表示する行為を繰り返していた。
 赤福餅の消費期限は、夏場が製造日を含め2日、冬場が3日となっている。同社はホームページで「製造したその日限りでの販売としています」などと紹介していた。しかし、実際には最大で2週間冷凍した後に解凍し、再包装したケースもあった。農水省の調査に対し同社は、「まき直し」と呼ばれる行為は1973年から行っていたと説明しているという。【2007年10月12日14時49分 読売新聞】

北海道土産「白い恋人たち」の石屋製菓の発覚の時もブログの中で述べたが、残念ながら、私の知る限り、この業界は、何処も似たり寄ったりの景色がある。しかし昔と違って、すっかり世の中が変わって来ているのである。この業界自体。早く体質改善を図って頂きたいものだ。。。

一般的に、赤福のような「生菓子」は、製造して直ぐに「急速冷凍」を掛け保管することが多い。この手法は「洋菓子屋」の製品保存の手法と同じだ。どちらも「生もの」だから、この場合、冷凍保存が最適である。ちなみに、この冷凍技術。そして解凍技術は、それこそ?日本は世界に冠たる技術として認められている。この技術が発達してから?食品保存は飛躍的に高まった。。。

鮮度を落とす間もなく「急速冷凍」を掛け、しかも?解凍ダメージを起こすことなく、完璧なまでに正確に、そして鮮度を保持しながら「解凍する」。この技術の凄さは、ここにある。だから既に伝えられている通り、三重県の保健所は、「赤福」の問い合わせに対し「解凍した段階で製造年月日を打つ」事を認めていたのだと思われる。。。

だが赤福は、保健所が『製造直後の製品を「急速冷凍」した場合のみ、解凍日を製造日として認める』とした事を、故意に悪用して?「売れ残り品」を回収し冷凍し、製造直後の冷凍品として?或いは、それに混ぜて?一緒に出荷していたという疑惑?がもたれているのだろう。。。

兎角、この業界では、こういった事は、比較的「有りがち」な事ではあるが?「乾き物」と違って?赤福のような「生もの」は、あまりに危険である。しかも記事によれば、赤福は、回収品を再包装してまでして?売っていたとされるから?些か度を越しているとされても仕方がない。一歩間違えば?不二家の二の舞であり、季節によっては食中毒ともなりうるものである。。。

例え欠品して、お客様に怒られても?売れ残りが少なくなるように、季節の生産調整を、一層厳格にして、製品の「鮮度管理」を徹底すべきである。その上で、已む得ず売れ残ってしまった製品は、回収されても、一切の未練を持たず、潔く廃棄して頂きたい。老舗としての暖簾を汚さない為にも、是非そうして頂きたいものだ。。。