griffin avenue’s blog

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中国脅威論と日本の核武装。。。。

7日付の中国系香港紙、文匯報は、中国が初の国産空母の導入に向け研究を進めており、2010年までには空母を建造、完成させる条件が整う可能性があると報じた。開会中の全国人民代表大会(国会)に出席している人民解放軍中将の話として伝えた。 空母の建造目的について中将は(1)経済発展に伴い国防の強化が必要(2)中国は長大な海岸線を有している-と説明。規模、建造費などは不明だが、中将は「他国が口出ししたり、干渉する権利はない」としている。(共同)(産経新聞 Sankei Web 2007/03/07 19:00)

まさに「頭かくして尻隠さず」とはこの事である。ひたすら影に隠していた「覇権主義」を、堂々と表に正体を晒し始めて来た。これも「経済発展」著しい今日の中国の現状を象徴しているものといえる。。。

これまで、兎角、ベールに包まれて来た中国の軍事力だが、少しずつその実態が明らかになろうとしている。拡大される軍事費の増強は、伝えられるだけでも?質・量共に想像を遥かに超える勢いで改善が進んでいる。その象徴的な出来事として、中国は先ごろ「衛星」の破壊にも成功している。まさに装備の近代化は「ミサイル精度」と共に量も拡大している。。。

そして目覚しい「経済発展」を背景に、中国は、いよいよ世界の中の「超大国」としての頭角を示そうとしている。「航空宇宙」分野でも着々と成果が進みつつある。既に「有人飛行」を成功させ、今後はアメリカについで、月に「有人」を送り込む計画も報じられている。。。

そんな彼らに取って「空母」の建造は、宇宙船の「有人飛行」と共に、中国が「超大国」としての地位を、世界に知らしめる最後の「手段」と捉えているのではなかろうか?それ故。中国軍関係者に取っては?多分、悲願とも言える「装備」なのかも知れない。。。

とは言え。移動自在な「海上の要塞」とされる「航空母艦」の建造には、新造艦だと建造費と装備で、一隻辺り一兆円以上にもなる「超高級品」である。軍事費を「湯水の如く」掛けられる中国といえど?流石に建造には「躊躇い」もうかがえた。報道されている「空母建造」も、これまでは、ロシアの「中古艦」を購入し、リニューアルする案が盛んに伝えられていたが、順調な経済発展により、いよいよ自前の「新造艦」を建造する「決心」を固めた可能性も有り得る。。。

日本に取っては、それでなくとも?EEZ内を自由勝手気ままに航行している不埒な中国原潜の存在がある。台湾海峡では、中国海軍の定期的な「ミサイル」演習も繰り返されている。そんな中での「空母建造」報道。。そこには何時の日か?海底資源が注目される「東シナ海」を我が手に収めようとする腹が見え隠れしている様にも感じ取れる。それ故。日本としても迎え撃つ「包括的な備え」は?当然、有って然るべきものと考えられ、その議論が出て来る事は不思議ではない。。。

その意味で、今回。中川政調会長による「日本が中国の一省ともなり兼ねない」という警鐘を鳴らされたが、最悪の事態を考えるならば?確かに「当たらずとも遠からず」という見方も成り立つ。だがこれを転じて、一足飛びに「核武装論」に向かうのは?流石に無理を感じざるを得ない(果たして、ご本人に、その意図が有ったか?どうかは分からないが?)。。。

それでなくとも?高知県の一町村が「核廃棄物」の最終処分場に「名乗り」を上げただけで?あの「騒ぎ」である。特に「核」の恐怖を、殊更煽り立てる「マスコミ」の姿勢は、極めて如何に感ずるが、国民による「核」へのアレルギーが、未だ根深いのもまた事実である。となれば?政府は、まずは国民の抱く「核アレルギー」を、少しでも和らげる「啓蒙活動」に力を入れられるべきではなかろうか?。。。

それ故。この場合。例えもどかしくとも?時間をかけた国民的「コンセンサス」や、同盟国への「理解」を、しっかりと取り付ける事が、ステップとして重要と考えられる。まさに「急いては事を仕損じる」の例え通り、ここは焦らず慎重なる対応が求められるところだ。。。

ましてや今は国連を通じ、世界中の力を借りて、北朝鮮に「核放棄」や「拉致被害者の開放」を迫っている最中である。言いだしっぺたるその日本が、自らの「核武装」を、些かたりとも疑われる事は?有ってはならぬ事である。そんな事をしたら?それこそ全てが「ブチ壊し」になり兼ねない。努力して来た関係者の落胆ばかりか?国際的な信用も失墜してしまう。それ故。責任ある立場の方々の発言や行動は、これまで以上に、慎重であるべきである。この点に関しては、「衆目の一致する」ところと言えまいか。。。

いずれにしろ?増大する中国の「脅威」が厳然として有ることは事実として、この際、国民も「しっかり」と認識する必要が有る。そして国民の「コンセンサス」の元に、防衛の為の、あらゆる「手段」を排除せず?正面から議論せねばならない時期も?何れ来ようと思われる。しかし、それには、まだ時間が掛かりそうな気配がする。それこそ、もっと国民を震撼させるような「センセイショナル」な出来事でも起こらないと?ドラスチッックな展開は考えにくい。。。

従がって、現状を考えれば?同盟国と共に、中国に対する感覚を共有できるその他諸外国と、一層の親交を深め「結束」を蜜にする事が、もっとも寛容ではなかろうか。そうして取りあえずは、この事態を冷静に見定めるなかで、適切に判断して行く他はないと思われる。。。。