griffin avenue’s blog

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明治製菓のお菓子に虫混入。。。。

明治製菓は17日、チョコレート菓子「大粒たけのこの里ビターチョコレート&ホワイトチョコレート」の一部商品にガの幼虫が混入していたとして、同商品10万個を自主回収すると発表した。 同社によると、回収するのは賞味期限が今年9月と10月の商品。昨年10月5日から11月8日にかけ、横浜市内の工場で製造された。今月13、14両日、購入者からの問い合わせで判明し、同時期に製造した商品をすべて回収することに決めた。 製造工程で使うトレーの上にガが卵を産んでいたことが原因という。ガはノシメマダラメイガで、万一食べても健康に影響はないとしている。【日本経済新聞社 NIKKEI NET 更新:2007/02/17 13:24】

ウ~ム。「明菓」と言えば?先に不祥事のあった「不二家」などとは、はっきり言って比較にならない程のブランド中のブランドである。グループには「薬品」も扱う超優良企業である。確か、地下鉄「京橋駅」から出て、すぐのところに本社があったと記憶する。私は、会社の帰り道。そこの「明治屋」のスーパーをよく利用していたものだ。それは兎も角も「たけのこの里」は、「きのこ山」と並び、明菓の中では看板商品ではなかろうか?とは言え「時節柄」である。災難だが回収も致し方ない。。。

それにしても菓子屋における「虫」との「戦い」は、今に始まった事ではない。おそらく永遠に続く「テーマ」ではなかろうか。同病相哀れむ「パン業界」もそうだが、菓子屋の工場の原料倉庫の周りは、どこでも虫が飛んでいる。菓子作りには、虫が好む「小麦粉」や「砂糖」。そして各種「ナッツ」などを主原料にする為に、どうしても「虫」との戦いは避けられない。特に虫の勢いが増す夏場などの「防虫対策」は壮絶なものである。ちなみに外に飛んでても?それを場内に入れなければ基本的に問題ないのだが、なんせ「敵もさる者」である。僅かな隙間や、こっそりと原料などに紛れて侵入するから厄介だ。それ故。虫の湧きそうな工場内外の排水溝などの消毒は最も欠かせないとされる。。。

そもそも「明菓」辺りは、菓子屋としては、業界最大手だから?先に問題となった「不二家」とは、およそ「衛生レベル」が違うのは容易に想像が付こうというもの。製造環境が「汚い」などとは?まず考えにくい。場内は、当然「陽圧」設定と考えられ、隙間があっても?飛翔する虫などは侵入しにくい。それと?虫は「ダンボール」などの波目の部分に卵を産み易いとされている。それ故、今では場内への原料持ち込みには「通い箱」で搬入されるのが通例だ。主原料の小麦粉などは、もとより「ストレーナー」を通しているので異物はないが、流石に微細な「虫の卵」までは除去出来ない。ここがネックといえば?ネックなのだが、それには「清掃」で対処するしかない。一にも二にも「清掃」が基本である。異物や虫などの混入防止は?清潔に保たれた場内では、自ずと事故は起こりにくい。。。 

近年、食品業界の最新の工場は窓もないのが普通になりつつある。「空調システム」も、単に「フィルター」が施されているだけではない。実に進歩的になっている。最新の食品工場では場内を流れる「気流」の流れも細かく計算され尽くされていて、「虫」が湧く原因となり易い「粉塵」などが、何処に吹き溜まるかを予測し、常に吹き溜る場所には、作業員が何時でも掃除できる様に「クリーナー」が設置されるなどしている。その他、各種設備機器も、全て壁から30cmくらい離して設置されるなど、背面の掃除が、常にし易い環境を工夫している。。。

私も以前、AIBに即応した「ヤマパン」の工場を拝見した事があったが、実に素晴らしいものだった。見事なまでに清掃が行き届いていて、飯島社長の信念が場内の隅々まで行き渡っている印象を受けた。これから「ヤマパン」により支援を受ける不二家も、本格的にAIBの指導を導入されれば?作業環境や働く者の意識は「劇的」に変わり行くものと思われる。。。

さて記事によれば?「明菓」は虫の混入原因として、製造の際に使用するトレーに蛾が卵を産み付けた為としている。だとすれば卵を産んだ「親」や「仲間」が、まだ場内の何処かを、うろついているハズである。となれば?その親や仲間を探し出す事がまず急務となって来る。と言うのも成虫が残っていれば?それこそ他の「製造ライン」にも影響を与えかねない。今後、被害の拡大を未然に防ぐ意味でも、一旦場内の操業を止めて、直ちに「総点検」されるのが正しい有り方だ。それと同時に検体の「メイラード反応」を調べ、虫がどのタイミングで、入ったものかを推定する事がまず重要である。。。

場合に依っては?明菓の発表と見解が違うが、製品を包装するラミネートに、後から虫が穴を開け産み付けたと見る事も出来る。事実、それも比較的ありがちな事なのである。それもラミネートを調べて?ピンホールの有無をチェックするだけで直ぐに分かる事である。その結果?もしそうだった場合には、若干のコストUPになるが「エージレス」などの脱酸素剤を入れれば孵化は防げる。。。

それにしても、虫害とは、例えどんな「高級ホテル」であろうと起こりうる事である。基本的に虫は何処でもいると見て間違いない。今回は業界大手の明治製菓である。よもやこの程度で「メゲる」とは思わないが、これを機に更なる飛躍を期待したいものだ。そして素敵な「お菓子」を、これからも世の中に、たくさん提供して頂きたい。。。。