griffin avenue’s blog

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「環境破壊」防止と、人間の「尊厳確保」の、どちらを重く考えるべきか?。。。。

長野県知事選で現職の田中康夫氏(50)の3選を阻み当選を決めた元自民党衆院議員の村井仁氏(69)は7日午前、長野市内の後援会事務所に濃紺のスーツにネクタイ姿で現れた。拍手で出迎えた支援者らに「短い選挙期間だったが何とか目標を達成することができた」と深々と一礼した。  その後の記者会見で、今後の県政運営について「県民の声をしっかり聞いていきたい」と改めて対話重視を強調。田中知事の「脱ダム宣言」について「ダムに代わる代替案が国交省の認可を得られず周辺住民に満足を与えているか疑問だ」との見方を示した。
 一方、敗れた田中氏も会見し「53万人あまりの有権者が私に投票し、県政の継続を望んだことに感謝したい。とりわけ7月の豪雨災害の被災地の多くで私の得票数が上回ったことをありがたく感じる」と県民に感謝の弁。「今後も新しいリーダーのもとで新しい県をつくってほしい」と付け加えた。 (日本経済新聞社 NIKKEI NET 08/07 12:29)

今回、長野県の田中知事が再選に敗れたことに鑑み、「環境問題」と「これに如何に向き合うべきか?」について考えさせられた。。。

環境破壊は、確かに「悪」である。それは間違いない。壊すことは簡単でも?取り戻す事は容易ではない。その視点から言えば?田中知事の「脱・ダム宣言」は正しい。だが一方で「人命」もまた「尊く」「重い」ものである。環境保全と安全確保。このバランスを如何に保つか?実に悩ましい課題である。しかしながら?こうも「自然災害」が続くと?時には、何が「善」で何が「悪」なのか?迷いも出て来る。しかも?その「辛さ」は、そこに住んでいる者でなけねば?到底分かり得ない。。。

しかしながら、今回、逆に、水害に見舞われた岡谷の住人達の中に、田中支持が広がったとされ点に、ある種の「興味深さ」を以って見させて頂いた。それは「ハイジャックされた旅客機の中で、逆にハイジャッカー達をヒーロー扱いにする異常行動」と似ている様に?見えたからである。極限状態の中で人間は何処まで理性的で有り続けられるか??勿論、田中知事はハイジャッカーなどではないが、水害に依る極度の「不安心理」状態の中で起きた「有り得ない?」現象と見えなくもない?。。。

ともあれ「環境保全」と住民の「安全確保」を、今後、どうバランスさせるべきか??この難しい命題は、頻繁に里に降りてくる猿や鹿、はたまた熊などの「迷惑獣」に苦しむ住民達の「葛藤」にも見受けられる。「動物愛護」も良いのだが?それでは?そこに住まう住人達の「命は?」「生活は?」動物以下で良いのか?という事も慎重に判断しなければならない。つまりここでも、判断には、誰が主役で有るべきか?どこに軸足を置いた議論がなされるべきか?という事だろうと思う。。。

そこで改めて言いたい事は、それを決めるのは?なにも一部の知識人や?マスコミではないという事である。まさしく、そこに住まう「住人」の意志こそが、何よりも増して優先されるべきものである。今回の選挙結果は、そうした住人らが下した「苦渋の選択」として、重く受け止めさせて頂きたい。。。。