griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

驕る平家。

トヨタ自動車がRV車「ハイラックスサーフ」の欠陥を約8年間放置したとされる業務上過失傷害事件で、国交省は21日、トヨタの瀧本正民副社長らを同省に呼び、道路車両運送法に基づく業務改善指示を行った。トヨタ側は8月4日までに改善内容を報告し、同省は定期検査時などに改善状況をチェックする。 岩崎貞二自動車交通局長が指示書を手渡すと、瀧本副社長は「真摯(しんし)に受け止め、早急に改善策を講じて、改めて報告致します」と神妙な面持ちだった。 指示は、リコールが不要と判断しても市場監視を行うことや、リコール関連部署と設計関連部署で情報の共有化を図ることなど、関連部署間の連携強化が主な内容。 トヨタは平成8年に5件の不具合が、市場技術速報としてリコールを判断する品質保証部に上がっていたのにリコールが必要と判断しなかった。同16年にリコールを届けた際には、5年間で書類を廃棄するとの社内規定に従い、8年時の市場技術速報を捨てたため、8年以前の不具合情報を把握できなかった。 また、ディーラーに寄せられた不具合などを示唆する苦情がリコールを判断する品質保証部に上がってこなかった。 国交省はこうした点が今回の欠陥放置につながった背景にあるとして、問題視している。 (産業経済新聞社 Sankei Web 07/21 11:40)

トヨタも「大企業病」なのか?GMを凌駕する勢いに成長した超優良なる「世界企業」だけに「信じられない」という思いの方も多いだろう。それでなくとも?あらゆる角度から見て?「隙」が少ないとされて来た「トヨタ」だけに?この「テイタラク」には、些か失望されたファンも多いと思われる。巨大化したトヨタは、おそらく知らず知らずのうちに「風通し」の悪い企業に変わってしまっていたのだろう。かって、松下も事業部制を重視していた頃は、「セクト主義」で「風通し」の悪さが「仇」になってしまったとも言われる。企業が成長する過程では「有りがち」な事ではあるが、瀕死にあった松下は、創業者の「理念」を打ち破る?厳しい「改革」で見事に復活を遂げた。。。

それにしても?今年のトヨタは、年初から経営陣の「傲慢さ」が鼻に付いた。あれほど?利益を出していながら?組合による春の「ベア要求」において、経営側は当初から「そっけない」姿勢を取り続けていた。まったく図々しい事この上ない。あの高収益は、経営陣がエンピツ転がして作った利益ではない。社員が額に汗して作り上げたものである。最後は歩み寄ったが?本来なら?到底、妥協できるレベルにはない額である。。。

しかしながら、考えようによっては、トヨタには「まだツキが残されている」という事かも?しれない。今回の事件を、むしろ「良いタイミング」で起こった?歓迎すべき事と捉える見方も出来る。。それこそ?このまま発覚が遅れていたら?三菱自動車の様に「火達磨」になっていた?可能性も否定できない。。世界企業だけに、一端起きてしまうと?その損失は「計り知れない」ものになっていた可能性がある。。。

このところ。「シンドラーエレベーター」といい、「パロマ」といい、「トヨタ」といい、もっと松下の「真剣さ」を見習うべきである。消費者も、あの事件を通して、逆に、松下に対する「信頼」を一段と深める事になった。松下は「危機管理」による「機敏さ」と「真剣さ」で、見事なまでに「ピンチ」を「チャンス」に変えてしまった。流石である。。トヨタと言えども「コンシューマー」を舐め過ぎると?手ひどい「しっぺ返し」が待っているぞ?と申し上げたい。。。

それにしても「収益性」の高いトヨタの事である。よもやにも「潰れる」心配は無いだろうが、事と次第では「株主」が経営陣を「吊るし上げる」事態は十分有り得る。。。

どうか「驕る平家」にならない様に?これを機に、トヨタも「しっかり」と気を引き締めて頂きたい。。。。