griffin avenue’s blog

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「丹波ナチュラルスクール」入所者虐待事件で、最初の判決が下りる。。。

京都府京丹波町フリースクール丹波ナチュラルスクール」の入所者虐待事件で、逮捕監禁罪に問われたパチンコ店員・松本正平被告(27)(京丹波町)の判決が4日、京都地裁であり、宮崎英一裁判長は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。 一連の事件では計11人が起訴されたが、判決は初めて。
 判決によると、松本被告は、スクール経営者の朴聖烈被告(60)(起訴)らと共謀。2006年8月27日朝、愛知県豊川市の少年(18)を強制的に入所させようと自宅から連れ出し、手錠を掛けるなどして車でスクールに連行した。(2009年2月4日15時52分 読売新聞)

注目された京都府京丹波町フリースクール丹波ナチュラルスクール」の入所者虐待事件で、4日、京都地裁は、検察の求刑する懲役1年6月に、3年の執行猶予をつけた判決を言い渡した。。

これが一連の裁判の最初の判決のようだ。この判決を厳しいと見るか?緩いと見るか?・・人により大きく意見の分かれるとこと思う。ただ今回も、かっての「戸塚ヨットスクール」問題を髣髴させるような空気を感じ、実に重い判断だったと思う。。

そうした中で下した裁判所の答えであるが、検察と弁護人の双方の顔を立てた?・・いわば「折衷案」のような判決になった。これには些か安直なる印象が拭えないが・・・

近年、益々増え続ける引き篭もり、そして家庭内暴力。・・・そこから発展する「血生臭い」事件の数々。連日のように報じられて、今や大変な社会問題である。しかしながら、そうした事態を打開するような決め手となる「処方箋」などは存在しない。だもんで解決が進まぬ所以となっている。。

今回も、おそらくは困り果てた家人らによる期待を受けて、施設としては、ギリギリの対応だったのではなかろうか。だから判決にも執行猶予がついたのだと理解する。。

しかしこうした子供達を、今もなお抱え続ける家族や施設にとっては、この判決により、何か得るものが有ったのだろうか?・・希望を持てたのだろうか?・・私には単なる悩みを深めただけに過ぎないように見えて仕方がない。。

裁判所が、いくら「キレイごと」を並べても?・・当事者にとっては、なんら問題の解決には至らない。この種の子供達を抱える家族や施設は、引き続き厳しい現実と向き合い続けなければならないのである。。

こうした場合、今後、家族は、施設は、どう対処するのが正しいのか?・・裁判所には、より現実に即した「判決」を示して欲しかった。。

人権も無論のこと大切だが、解決策をセットで提示しないままの建前論には、疑問だけが残ってしまう印象を持つ。その点が私には物足りなく感じられた。。。