griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

イタリアの残酷サーカス。。。

イタリア南西部カンパニア州で、サーカス団が「恐怖のサーカス」と称し、ブルガリア人少女(19)にピラニアがいる透明の水槽で泳ぐ芸?を強要していたことが29日、分かった。サーカスの観客からの告発を受け、地元警察当局はサーカス団の主宰者らイタリア人男性3人を逮捕した。 地元紙によると、少女の家族はサーカス団に事実上の“奴隷”として働かされていた。少女の妹(16)は、観客の前で窮屈な箱に閉じこめられた状態で、団員から箱の中にヘビやタランチュラなどを投げ込まれる残酷ショーに出演。妹はけがも負っていたという。 サーカス団は、今年に入ってから姉妹らに1日15~20時間のハードな労働を課したが、週給として支払っていたのは、わずか100ユーロ(約1万5600円)。姉妹の一家は不法移民で、両親もサーカスの動物の世話などをして働いていた。一家は、動物の輸送用に使っていたトレーラーの中で生活していたという。
【2008年3月30日06時01分 スポーツ報知】

「恐怖のサーカス」・・・いやはや。イタリアも結構やるもんである。。^^

ちなみに、このような「残酷ショー」だが?もともとイタリアは古代ローマの時代から、奴隷を観衆の前で、どちらかが死ぬまで戦わせ、その様子に喝采を贈って来たお国柄である。国民性としても?ある種。このような「残酷ショー」への違和感がないのではなかろうか。それが今回は、たまたま観客の中にいた人間性豊かな人によって?この哀れな一家は救われることになった。。

もっとも?イタリアに限らず、もともと人間は「獣の端くれ」として、野生の名残からか?こうした「S」の要素も少なからず残っている。極論的に言えば?学校の「イジメ」も然りであり、娯楽的側面の強い「プロレス」にしても?血が噴出さない試合は盛り上がらないなどにも見られる。。

昨年だか話題になった中国の動物園では、猛獣に生きた羊や兎をいれて、その「狩り」の様子を、ショーとして見せるところもあった。人権意識の高くなった今日の日本的感覚からすると?とても違和感が拭えないが、世界では、まだまだ記事のような事例は珍しくないように思える。究極的に考えれば「戦争が耐えないのも?」・・そのセイである。。

私もサーカスは、好きな方で、これまでも「木下大サーカス」や「ボリショイ大サーカス」などを何度も見たが、一見、華やかなショーの裏側にある彼らの血の滲む練習を察するとき、否が応でも感動させられてしまう。それらの合間に登場する「道化師」たちの笑いや涙にも?どことなく哀愁が感じられ独特の感慨を受ける。。

記事の「残酷ショー」も、憶測だが、そうしたスリリングなショーとショーの間で、観客の視点を変えるスパイス目的で組まれた?ちょっと奇妙で、エグイ「演目」だったのではなかろうか。だとしたら?演者にも納得する報酬を出すべきであった。その上での出演ならば?・・観客を喜ばす「ショービジネス」として、「どうぞ、お好きなように!」なのだが、彼女等が不法移民を良いことに、低賃金で無理やり働かされていたとなると?・・もはや「虐待」と取られても仕方がない。。

私的には、この様な「エグイ演目」は、あまり好みではないが、需要がある以上は?あえて否定するつもりはない。但し、世界には様々なスタントマンがいることも事実だし、本人が納得の上で、且つ自己責任を自覚した上でするというなら?一種の「パフォーマンス」として?捉えられなくもない。。

この種のパフォーマンスとしては、日本では千葉県の「鴨川シーワールド」が有名だ。ここでは、飼育員が、シャチの泳ぐ水槽で、シャチの背に乗ったりキスしたりと?・・危険と隣り合わせの様々なパフォーマンスを見せてくれる。。

これだって低賃金で無理やり働かしていたら?イタリアのように、訴えられる可能性もある。しかし彼らの演技には、常に笑顔が満ち溢れていて、観客には飼育員の満足気な様子が十分に伝わってくる。イタリアのサーカスで働いていたブルガリア人の少女たちも、もう少し給料が高ければ?或いは仕事に対する「誇り」を持てていたかもしれない。そういう面では経営者の資質には、別な角度からも問題があったように感じられた。。。