griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

無理を通せば、道理が引っ込む。。。。。

耐震強度偽装問題で、総合経営研究所(東京都千代田区)の四ヶ所猛・チーフコンサルタントが16日、国土交通省の事情聴取に応じ、平成設計に鉄筋量を減らすよう指示したメモを自ら作成していたことを認めた。四ヶ所氏によると、このメモは今年9月、中部地方のホテル建設に際して作成。「ホテル建設を初めて手がけた建設会社だったので指導した」のだという。耐震強度については、「姉歯秀次・元1級建築士以外の構造設計事務所に相談して問題がないと言われたので、自分もそう思っていた」と話した。(2005年12月16日22時16分 読売新聞)


先の証人喚問では、コンサルタント会社「総合経営研究所」の内河健所長が、民主党議員の尋問で、同社の四ヶ所氏による「構造指導」が明らかになり、狼狽する様子がテレビに映し出されたが、当初、内河所長の堂々とした「身のこなし」や「語り口」を見て、以前、田宮二郎さんが好演された「白い巨塔」に登場する「浪速大学第一外科」の東教授を演じられた「中村伸郎」さんを、ふと思い出した。ドラマでは東教授は素晴らしい外科部長であったが、今回登場する「総合経営研究所」の内河所長は、その「語り口」こそ似ているが、人間的には「似ても似つかぬ」まったくの別人とお見受けした。。。。。 

さて、同社の四ヶ所氏であるが、ニュースの通り、国土交通省の事情聴取に応じ、鉄筋を減らすように指導しているメモを事実として認めると共に、姉歯氏以外の構造設計事務所に確認しても問題ないと言われていた事を自供した。となると他の事務所の力量も???それとも同じ穴のムジナ?単なる見過ごし?。。。。。。ウ~ム。

今回、たまたま「姉歯氏」に端を発し偽装が発覚したが、もともと「木村建設」が使っていた構造設計事務所は、なにも姉歯氏のところだけではなかった。つまり今回の調べは、他の事務所も「似たりよったり」ではなかったのか?という憶測を感じさせ、更には、それから転じて、実は、これが「建築業界」全体に蔓延している?ごく普通のあり様ではないのか?とまで予感させる事態になって来た。。。。。

長引く不況の影響か?建築業界も、従業員を遊ばせておくよりは「マシ」として、タコ足を承知で「赤字受注」に走る業界の姿が浮き彫りになった。赤字は覚悟とはいえ、現実には赤字で終わらせられる訳もなく、何とか利益をひねり出さねば?というプレッシャーが違法な「コストダウン」に手を染めさせる背景になっているものと思う。。。。。

何れにしても、政府も乗りかかった船である。これを機に徹底的に「ウミ」を出し切っておく事が、後々の為にも良いと考えられる。その覚悟がなければ、国土交通省は最初から国の関与などは控えるべきだった。。。。。

私的には「公的資金」の投入は原則的に賛成しづらいが、小泉さんが進める「規制緩和」政策の一環として、該当地域の「高さ制限」を見直して「容積率」の大幅改善を図り「建て替え」をし易くするとか? 建て替えの為の資金を「特別低金利」に設定するとか?比較的、国民の理解を得やすい「支援方法」も探せば色々あると思う。旺盛な「建て替え」需要が発生すれば?「景気浮揚」効果に「跳ね返る」期待もある。順調に進めば、やがて「税収」のキックバックにもつながる。何から何まで、全てムダになる訳ではない。どうか。チエを出して支援してあげて頂きたい。。。。。

それにしても、不況を背景に施主側による「建築業者」の足元を見切った「やり方」も、度が過ぎれば「悪辣」と言わざるを得ない。未だデフレは脱却に至ってないが、「工費が余りに安過ぎる」のも経済を混乱させる。需要と供給で価格が決まる「市場経済」なれば、国が割って干渉する事は、はばかられるが、この現状が見直されねば?抜本的な「問題解決」に行き着きはしないと思われる。。。。。

小泉内閣の最終章とともに、緩やかな「景気回復」がしっかりと動き出した。国民の念願だった「デフレ脱却」も、いよいよ目前に近づいて来たといえる。来年は、祈念すべき「メモリアルイヤー」となるであろうか?期待をもって待ちたい。。。。。
有難う。小泉さん!竹中さん!これからも頑張って下さいね。。。。。