griffin avenue’s blog

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パナソニックがテレビ事業を縮小する?・・・・

パナソニックが主力のテレビ事業を縮小する方針を決めた。韓国メーカーなどとの価格競争激化に加え、歴史的な円高水準が続き、赤字体質から脱却できないためだ。日立製作所がテレビの自社生産から撤退し、シャープも普及サイズの40型以下のパネル生産を縮小するなど、消耗戦に耐えきれない国内メーカーがテレビ事業を抜本的に再編する動きが広がっている。
パナソニックのテレビ事業は、米リーマン・ショックがあった2008年度から3年連続で営業赤字となり、11年度も「黒字転換は難しい」(幹部)状況だ。10年度は「3次元(3D)テレビの普及で平均単価の下落を食い止められる」(別の幹部)などと期待していたが、3Dは伸び悩み、100万台を目標としていた10年度の世界販売は80万台未満にとどまった。
テレビ事業は多額の設備投資を必要とするが、ここ数年は価格が毎年2~3割下落。パナソニックも事業戦略の見直しを余儀なくされた。
象徴的なのが、中・小型液晶パネルを生産する茂原工場(千葉県茂原市)などを運営する子会社の扱いだ。パナソニックは昨年6月、この会社に共同出資していた日立製作所から約600億円で保有株の大半を買い取り、出資比率を9割以上にしたばかり。40型以下のテレビ用パネルを安定的に生産するのが狙いだった。
しかし、急激な価格下落の波に対応できず、子会社株を売却してパネルの外部調達を積極化する方針に転換せざるを得なくなった。JPモルガン証券の和泉美治シニアアナリストは「海外勢が台頭し、日本国内でパネルからテレビまでを一貫生産するのは困難になってきた」と指摘している。
時事通信 jiji.com 2011/10/20-19:05】

サンヨーを吸収合併した結果、白モノ家電など、元からある自社製品と被ってしまった事業を、サンヨーというブランドごと中国企業に売り渡した「パナソニック」。。

まっ、ブランドごと売ることで、より高金の獲得を狙ったものとみられる。。

とまぁ、そんな決断をしたばかりのパナソニックが、今度はテレビ事業までも売っ払うことを決断し始めている。。

不採算部門の「切り売り」により、少しでも身軽な財務体質にかわろうという判断だと思う。。

昔から「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」とされ、時代により求められるモノも変わって来る。。

パナソニックが下した「経営者としての判断」は当然のことだったと思う。。

ちなみに我が家のテレビ・・・地デジ移行に伴い、薄型テレビを何台か買った。。

予定では、あと3~4台ほど買おうと計画していたところだが、テレビ番組の質がメッキリ落ちてきている中で、見たいモノが無くなりつつある現状から、家族間では、これ以上は「もう入らない」という声も出ている。。

という訳で、我が家では、これ以上、テレビの台数を増やす計画はなくなったという次第。。

それにしても、この記事の流れ、振り返れば、その昔、日本が歩んで来た道の「真逆」をいっている。。

それだけ今の新興国の勢いが強いという証であり、日本の企業が猛然と追い上げを食っているのだろう。。

日本が、これまで歩んできた成功へのステップを、そっくりトレースされているようだ。。

まっ、それはそれとして、昔ならこうした場合、生産設備のスクラップ&ビルドの前に、まず在庫削減の断行が先だった。。

ところが、時代は変わり、今やオーダー生産が基本の時代、・・・余剰在庫は限りなく少なくなっている。。

にも拘らず、「生産設備の縮小」という企業経営の根幹にまで踏み込もうとしているのは、懸念されている欧州の財政危機に端を発っした世界的な景気減速傾向を懸念してのことと見られる。。

それを引き金にした世界的なマーケット縮小が一気に進むのを極度に警戒している為と見られる。。

「足かせ」となる要素は、今から出来るだけ取り除いて置く・・・経営者にとって、それが来たるべき時代への最善の備えと感じているからだろう。。

その為、パナソニックは過剰生産の温床となっている生産設備を、根こそぎ取り除くという外科的手術に出たものと見られる。。

この様な「大ナタ」は、おそらくその為である。

そう言えば、ソニーにも同じような動きがあったし、他メーカーにも同様な動きが見える。みんな嵐への備えを急いでいるのだろう。。

こうした事情は自動車業界も同じとされ、生産台数の少ない車種の統廃合を急速に進めている。。

更にはモデルチェンジにストップを掛けたり、進めている新型車開発も、省エネ型、ローコスト車種を中心にしている様子が窺える。。

世界的な部品の共有化も加速しており、自動車情報誌などを読むと、エンジンやシャーシーまでもが一気に共有化しようとする動きらしい。。

リコールの台数が、このところやたらデカくなってるのも、正にその為らしく、メーカーの垣根を超えて部品の共有化が進んでいる証拠である。。

そのうちに外観の見てくれは違うが、中身はほぼ一緒という車が多く登場して来るに違いない。。

というよりも既にもうそうなっている部分もかなりあるとされる。。

こうした流れは、今後、あらゆる業界を巻き込んで進むであろうし、活発なOEM化がなされるであろう。。

そういえば最近、NHKのドラマで「神様の女房」というのをやってた。。

私は正直、チラ見しかしていないのだが、幸之助の奥さんを内助の功という視点で描いたもの、・・・ということらしい。。

かっては「ゆりかごから墓場まで」と謳われた「松下」も、横文字の「パナソニック」に社名を統一してから、創業時の理念や考え方がまるで変わってしまった。。

生き残りをかけての世界戦争をしているパナソニックだから、なりふり構っていられないのだろうとは思うが・・・

こうした報道を見るにつけ、世の中の変化の激しさに戸惑いながら、やるせなさを感じている私である。。(v_v)