griffin avenue’s blog

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企業城下町「豊田市」の苦悩。。。

愛知県豊田市は13日、新年度当初予算案を発表し、トヨタ自動車や関連企業の業績悪化を受けて、法人市民税収入が前年度当初の442億円から96・3%減の16億円に落ち込むことを明らかにした。 一般会計は1645億円で、前年度当初比3・9%減。法人市民税の減収分は、貯金にあたる財政調整基金や道路、教育施設整備のための各種基金から計282億円を取り崩し、前年度の3倍を超える107億円の市債を発行してカバーする。 歳出面でも公共工事のコスト縮減、補助金交付金、旅費などを削減したほか、新年度に予定していた市役所新庁舎の着工(総工費97億円)の延期や、美術品購入費の凍結などを行った。 鈴木公平市長は「未曽有の税収減。あらゆる経費を点検する一方、市民にとって重要な緊急経済対策や福祉施策などの予算は、基金の繰り入れなどで確保した」と話した。(2009年2月14日07時52分 読売新聞)

豊田市は世界企業のトヨタをお膝元に持つ企業城下町だ。トヨタの成長に「おんぶに抱っこ」で、コバンザメの如く成長を遂げてきた。その事は財政に喘ぐ他県から見れば、およそ恵まれた好環境といえ、自治体の「勝ち組」である。。

そんな豊田市だが、今回の予期せぬ事態を受けて、オタオタと狼狽が止まらない。確かに税収が前年比96・3%減となれば?無理からぬものを感じる。その様子は傍から見ても尋常ではない。百年に一度の経済危機は、図らずも豊田市の「ぬるま湯」体質をさらけ出す格好となった。。

確かに・・頼みとして来たトヨタが、まさか?ここまで「こける」とは?・・誰も予想したものはいなかろう。私も同じである。しかしながら税収のよりどころを、トヨタ一社に頼り過ぎて来たところは?・・結果から見れば?・・やはり問題とされても仕方がなく、そこを抜きにしての「対策」は難しかろうと考える。。

といって、リスク分散しようにも?・・今日、おいそれと代わりが見当たらないツラさは容易に理解するが、トヨタが他社に先んじて一社だけの「V字回復」をなすかとなると?極めて厳しいものを予感させる。。

アメリカのオバマ大統領は、先の演説でバブル崩壊後の日本の長期低迷について触れ、当時の日本政府の取った「対応の鈍さ」が長期低迷の原因になったとし、それを反面教師に、今回、アメリカは思い切った対策を取ると言い切った。。

まったく「舐めた」事をぬかしてくれるモンであると?・・正直、呆れ返えさせられたが、事がそれほど甘いもんではないことは?・・いずれ彼自身が思い知らされるに違いない。。

兎角、劇薬には副作用が付き物である。当時の日本政府としては、無節操な財政出動の副作用を最大限に考慮しつつ、その上で取り得るべき可能な「手立て」を慎重に講じて行ったものであり、結果から考えれば、確かに長期化したデメリットは否めなかったが、一方では間違いの少ない確かな選択であったと言えなくもない。。

しかもアメリカの深刻さは、当時の日本のそれとは?・・スケールの点でも、複雑さの点でも、比べモノにならず、71兆円もの巨額支援策とはいえ?・・復活までには?・・まだまだ『はした金』の可能性も否めない。といって?投資した金を無駄に終わらせない為にも、「毒を喰らわば皿までも」と?完遂するまで更なる資金投入を続けざるを得ず、その行く手には?恐ろしい「ハイパーインフレ」や「ドルの暴落」の危険もチラ付くことも有り得る。。

そうならない様にと、予想される事態に対し、FRBは、いずれ「公定歩合」の更なる調整を迫られる格好となるだろうし、場合によってはデノミや、その他の対策も平行して議論されるものと思われる。その結果、悲観論的に考えれば、債権の金利高が考えられ、その事は更なる株価の下落につながる可能性もありうる訳で・・もしも「ドル暴落」が起きれば、もはやドルは基軸通貨としての役目をなさず、世界経済は、更なる大混乱に陥る心配も出てくる。。

その事は、当然、円高を加速させ、それを通して日本経済の全体に、一段と悪い影響を及ぼすことが予想されます。それでなくとも、世界は保護主義的な「守り」に入る可能性も否めず、既にトヨタの「V字回復」に深刻な影響を及ぼす可能性が出始めています。。

まっ。それらは、あくまでも?全てを悲観論で考えた場合の、私の勝手なる『妄想』に過ぎません(笑)。或いはオバマ大統領が見事にアメリカ経済の「V字回復」を成し遂げてくれる期待もあります。また或いは世の中を一変させる「超技術」が開発され、この混迷した世界経済を劇的に変えてくれる期待も残っています。それらと併せて新興国の一層の「頑張り」にも期待したいものですね。。

いずれにしても、今後、日本政府としては、各国と連携し国内の内需拡大に向け、全力を挙げて行くものと推測されます。ただ?アメリカの復活なくしては、本当の意味での回復には至らないものを感じますし、その意味では前途多難を予感させます。。

そう考えれば豊田市も、「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」の例えではないが、今後の景気回復には長期戦を覚悟する必要があり、早く「茹でガエル」状態から復帰され、己の力に見合った身軽な行政に変えられるべきである。。

幸いにして、大阪などと違い、まだ深み嵌っている様子も見られないことなどから、早速、大阪の橋本知事を尋ねられ、質素倹約の為の「ご指南」を頂くのが?まずは適当と思われた。。。\_(-_- 彡