griffin avenue’s blog

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福田改造内閣に対する評価。。。

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読売新聞社が1日夜から2日にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)で、福田改造内閣の支持率は41・3%、不支持率は47・0%となった。
 単純比較はできないが、面接方式での7月世論調査(12~13日)の支持率26・6%、不支持率61・3%に比べて評価は好転した。自民党幹事長への麻生太郎氏の起用を「評価する」は66%に上っており、実力者の起用による政策実行力向上への期待感が政権への評価を押し上げたことがうかがえる。
 ただ、内閣改造福田首相に対する評価が変わったかどうかを聞いたところ、「変わらない」が72%と大半で、「上がった」は12%、「下がった」が13%だった。また、今回の人事で首相が「福田カラー」を十分に出せたと思う人は28%で、そうは思わない人が59%だった。 (2008年8月3日03時01分 読売新聞)


読売が実施した緊急全国世論調査。各社でもやっていることだが、概ねどこも数字は低い。。

読売の結果を見た私の感想としては、およそ「こんなもんだろうなぁ」という感じがした。この時期の世論調査となると?一般的には、改造直後のご祝儀相場も手伝って、期待感を示す結果が出易いものだが、それでも、ここまで辛口的な結果が示されたということは、有るがままを謙虚に受け止めたほうが良いと思う。。

福田さんの年齢も考えれば?若い閣僚を起用するのは使いずらい可能性もある。また、日本が置かれている状況を踏まえれば?改造に失敗は許されない。より身体検査のしっかりしたベテランを起用する事によって、むしろ安定感のある実務型内閣を目指したのかもしれないが・・・う~むである。。

加えて、今度の改造内閣の顔ぶれを見る限り、かって小泉元総理の進めた緊縮型、構造改革路線の大転換を図る思惑がはっきり読み取れ、再び昔の自民党に「先祖帰り」した印象は否めない。そこが私的には極めて残念に思われる。。

小泉さんの時代を振り返ると、企業の倒産件数も半端じゃなかった。それもそのハズ。日本を代表するメガバンク各行は、バブルのツケから、不良債権の山に悩まされ、どこも青息吐息にあった。庶民の預貯金も一千万までしか?保障されないと言われた時代である。。

当時の銀行は、形振りかまわず自分を守るのに精一杯であった。とてもじゃないが借り手側に配慮する余裕などはなかったのである。そのため貸し惜しみはおろか?貸しハガシまでが、日常的に横行したとされ、已む得ずヤミ金に手を出す者も多くでる始末である。なかにはその事から、将来を悲観して自殺する者らが後を絶たなかった時代である。。

日本の経済を立て直すために、当時は、まず目の前に立ちはだかる金融不安を払拭することが、何よりも最優先であった。経済の血とも云うべき金の循環を良くすることが、当時の命題だったハズである。その為には、緊縮財政で国の借金を斬り、返す刀で改革開放路線を進め、経済を活性化し、新規参入を促し易い環境を作ってやる必要があった。小泉さんは、その為の構造改革を大胆に進めたのである。。

お陰で金融不安がなくなり、経済にも一定の回復がみられと思ったら?・・途端に今度は「負の遺産」を責め立てる。リーダーとは?かくも過酷なものである。それを思えば、場当たり的なマスコミの姿勢はヒドイもんと思う。当時?小泉さんのように大鉈を振るわず、漢方薬のような緩やかな処方を続けていたら?おそらく今日の復活はなかったに違いない。場合によっては今尚1000兆円を越える大借金返済のメドも立たず、最悪的ではIMFの管理下に入る不名誉な事態も考えられたかも知れない。。

小泉さんの行った大胆な手術は、構造改革は、確かに、国民に多くの痛みを伴わせたが、そのお陰で国が残ったというのも忘れるべきではない。ところが喉もと過ぎた今、ことも有ろうか?・・再び、あの郵政造反組みを閣僚に起用するなど?以ての外の振る舞いである。まだ郵政の亡霊が成仏してないようだ。とても正気の沙汰ではないと感じられた。。

格差問題。地方再生。経済の活性化。・・・小泉構造改革だけではなし得ない、新たなる命題に対し、福田さんの示した改造内閣は、きわめて迫力不足なものである。しかも安倍前総理が、政権発足直後、郵政造反組みを復党させ、その後の「ケチの付き始め」を招いた?・・学習が、ちっともなされていない。これでは、行く手に広がる群雲を払拭することは叶わぬものと分かってもらいたい。筋目を守ることは何時の世も大切なことである。。

世論調査の結果は、そんな福田さんの姿勢を、端的に示すものと感じられた。。。