griffin avenue’s blog

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特養は今のままで良いのか?。。。。

東京・八王子市の特別養護老人ホームに入所していた女性(61)の大腸から金属のスプーンが見つかり、摘出後に死亡していたことが9日、分かった。警視庁八王子署が関係者から事情を聞き、経緯を調べている。

 町田署によると、女性は6月28日、食べたものを戻したり、発熱したりしたため、翌29日、施設の車で東京都町田市の病院に搬送された。エックス線検査で大腸内に金属製のスプーンが発見され、30日に摘出手術。大腸には穴が開いていた。一部報道では、スプーンの大きさは約15センチだった。

 女性は7月7日に死亡。病院から「スプーンを飲んだ女性が亡くなった」との通報を受け、町田署では同8日に司法解剖を行った。現時点で死因はスプーンとは直接関係なく、「(女性が患っていた)水頭症の疑いではないか」と同署は推測しているが、特定はされていない。

 遺族は女性の夫と子ども2人。7月末、八王子署に「スプーンがおなかに入った経緯を調べてほしい」と相談した。特別養護老人ホームによると、女性は約5年前に入所。食事に介助が必要で、会話も不自由だったという。施設長は「ホーム内でスプーンを飲み込んだ可能性が高いと思う。今後は管理を徹底する」と話している。【2007年9月10日06時00分 スポーツ報知】

先日も何処かの施設で介護者の使用するゴム手袋を飲んで亡くなった入居者がいた。誤飲の代表的な「チリ紙」や「花びんの花」などは日常茶飯事とも聞く。今回はスプーンを飲んだと言われているが、長さが15cmもあるスプーンを本当に飲んだのか?仮に飲んだとしても?長い小腸を通過して、大腸まで届くものなのか?深く考えれば疑問が湧かなくもない。。。

しかし入居者によっては、確かに何でも口にしちゃう方が多くおられることも事実。その様な方には、職員としても絶えず目が離せない。一方、施設の慢性的な人手不足が叫ばれる中で、全ての入居者を介護し、尚且つ特定の入居者には「四六時中」張り付いて見守るなどというのは?あまりに非現実的である。といって?「拘束」に向かえば「人権侵害」ともなり兼ねない。。。

それ故。この場合は、備品の管理を更に徹底し、入居者の手の届かないところに置くように配慮するしかないと言える。だが私的には、そういった対策以前に、この様な?ある意味『要管理』を要する方々は、今の特養の現実を考えれば?安易な形で受け入れるべきではないと考えている。。。

読者の皆さんも、既に、ご承知の通り、もとより特養は病院ではない。常勤医師や看護士の数も極めて限定的だ。夜間に至っては尚更である。当然、非常時の対応も遅れがちとなり易い。それでなくとも?健常者に取っては普通の事故も?高齢者には緊急を要する事態となることが多い。。。

それを「マンパワー」で防ごうと?施設が「重症者」優先に職員の配置を進めれば?当然にして、その他の入居者のサービスに「しわ寄せ」が行く事は自明の理であり、同じ施設費を払っているにも拘わらず?特定の入居者らの為に、自分らのサービスが低下するとなれば?他の入居者や、その家族は、当然黙っていない事になる。起こるべくして?不満の声が湧き上がることになる。。。

国の財政削減の立場からも、病院の一般病床を、高齢者らの占有から解き放つ意味合いは、よく理解できる。だがその受け皿として、何でもかんでも「特養へ放り込めば良い」という様な?無茶な「やり方」は、決して宜しくないと思われる。。。

国や地方自治体は、もっと個々人の実態にあった「受け皿」を準備すべきではなかろうか。その分?確かに金は余分に掛かる事になるが、特養を「万能」扱いしている?現在の在り方では、基本的にムリが感じられる。ここは是非とも見直されるべきではなかろうか(但し今後は十分な介護職員の確保が出来ると?言い切れるのなら別だが・・)。。。

この事故の記事を見て、私的には、チョッとそんな風に感じられた。。。。(~ヘ~;)