griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

福田総理、辞意を表明される。。。

福田康夫首相は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、「新しい布陣の下、政策実現を図らなければならないと判断し、辞任を決意した」と述べ、退陣を表明した。政策や衆院選をめぐって連立を組む公明党との亀裂が露呈。求心力が低下する中、12日に召集予定だった臨時国会を乗り切るのは困難とみて、退陣により事態打開を図る必要があると判断した。自民党は速やかに総裁選を行う予定で、後継選びは麻生太郎幹事長を軸に進むとみられる。
 焦点の衆院解散の時期をめぐり、自民党内には新首相による早期と、2009年度予算成立など「実績」を上げてからとの2つの見方がある。ただ、昨年9月の安倍晋三前首相に続いて政権を投げ出した形となり、体制立て直しは容易でなさそうだ。
 首相は会見で、就任以来、政治とカネや年金記録漏れなど「積年の問題への対処に忙殺された」と指摘。同時に、道路特定財源一般財源化や消費者庁設置の方針決定など「新たな方向性は打ち出せた」と強調した。その上で、参院で野党が過半数を握る国会で厳しい運営を強いられてきたことに触れ「体制を整えた上で、国会に臨むべきだ」と辞任の理由を説明した。
 首相は、先週末に辞任を決意したことを明らかにするとともに、表明のタイミングについて「国会の実質審議入りには時間がある。国民にも大きな迷惑は掛からないと考え、この時期を選んだ」と述べた。
 会見に先立ち首相は、麻生氏と町村信孝官房長官首相官邸で会談し、辞意を伝えるとともに、麻生氏に総裁選の手続きに入るよう指示した。 【時事通信社 JIJI ドットコム 2008/09/02-01:47】

ほらねっ!・・って?思わず言いたくなるほどの無様な終わり方。私的には当然過ぎるほど当然と見えた。。

前にも書いたが、安倍政権を思い起こして頂きたい。安倍さんという方は、私は、小泉さんに次ぐ、立派な方だと今でも思っている。短命政権ながら、多くの法案を通し、改革を着実に進めた功績は顕著である。進め方には色々批判はあったものの、日本人の心を忘れていない数少ない『信念の人』だった。それは認めてあげたい。。

だが、影の部分に目をやれば?・・父親も成し得なかった総理の座に就いたこともあり、各界の祝福の声に酔ってしまったのだろう。それを若さが出てしまったと取るべきか?・・議論は分かれるが、兎も角も、就任早々にして、人生最大の『大ドジ』を踏むことになる。。

即ち、政権発足直後に行った、あの郵政造反組みの「引き戻し」という大失政である。これがマズかった。これが筋論を重んじる神の逆鱗に触れたのだろう。これが切欠となり、やがて政権を失うまでの運命的な流れにつながって行くのである。。

私的に言えば?例え造反組みといえども、ごく一部ながら、優秀な方もおられる事は承知している、そういう方々に、再び党で活躍してもらうことは?基本的には、やぶさかではないのである。但し、キチンと心を入れ替えた上で、次の総選挙で正式に当選するという?いわば「禊」のステップは欠かせない。。

全てはタイミングなのである。安倍さんが引き戻した方々は、先の選挙では、有権者に対し、郵政民営化の反対を訴えつつ、その支持により辛くも当選した方々である。そんな有権者の思いを無視するように、当選後に、いきなり「賛成」に寝返って、復党するなど?もっての外も甚だしき仕儀なのである。。

そんな者たちに、安易に手を貸す安倍さんの判断力の『甘さ』・『驕り』・・そこに神の逆鱗を受ける最大の要因があったものと理解すべきである。かくして運命的な流れが180度変わって行くのである。。

筋論的に申せば?次の総選挙で、彼らは「私も郵政民営化を支持することにしました」とキチンと有権者に釈明し、その上で当選を果たし、その事実を引っさげて、正々堂々と自民党に「復党」を迫れば良かったのである。。

それを?無所属の辛さが?どうたらこうたらと?今さらぬかしたり、周りが忖度するのは、あまりに可笑しな話である(それを承知で造反し、離党したのであるから・・)。にも拘らず、安易な同情から、引き戻しに向かうようでは、国民感情からすれば、はっきり言って「任す」には不安になる。そこに考えが及ばないこと自体、既に「驕り」に満ちていると言わざるを得ない。。

福田さんも、ねじれ国会ゆえに、色々苦労はされたとは思うが、それにもまして、先の内閣改造において、致命的な『大ドジ』を踏まれたことが命取りだった。安倍さんの時と同じである。筋論を無視するが如く、事もあろうに、あの野田聖子議員を閣僚に入れるという大失敗をしでかした。これが、のちに内閣の息の根を止める原因となったことは明白である。。

とはいえ、福田さんが、就任後、全身全霊で臨んで来られたことは理解したい。良くやってこられたと思う。激しい野党の攻めのなか、満身創痍で迎えた「サミット」も、なんとか無事に終えることができ、一寸、気の緩みが出てしまった可能性がある。絶対に犯してはならぬ「結界」を破ってしまわれた。その結果が?見るも無残な?このザマである。。

次の総理に、どなたが就くか分からぬが、少なくとも「筋道」を踏まえられる方が良い。私的には、噂される麻生さんなどより、郵政民営化で毅然とした姿勢を見せた、勇気があって、笑顔が素敵な、華のある「小池百合子」さんに期待をかけたいと思う。。。\_(-_- 彡