griffin avenue’s blog

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アルルのカエサル?。。

【パリ15日時事】フランス文化省は15日までに、古代ローマの将軍カエサル(シーザー、紀元前100-44年)の胸像が南仏アルル市内のローヌ川の川底から見つかったと発表した。等身大の胸像は、紀元前49-46年ごろのものと推定され、最古のカエサル像とみられている。 同省当局者によると、胸像は大理石製で高さ約40センチ。50歳前後のカエサルの薄くなった頭髪やしわまで、極めて写実的に作られている。鼻の先が欠けているが、保存状態は良好だ。これまでカエサルの生前に製作された像はないと考えられていた。 アルルはカエサルガリア(現在のフランスなど)遠征後に植民地として築いた町。文化省は昨年秋にローヌ川で潜水発掘調査を行っていた。【時事通信 JIJI PRESS 2008/05/16-09:31】

アルルと聞いて、私は思わず学生時代に読んだ戯曲「アルルの女」を思い出してしまった。それと“アルルの女”は小学校の卒業記念に、クラスの皆で演奏したビゼー作曲「カルメン」の時にも、先生から教わった記憶がある。今ならストーカーに発展しても可笑しくない程に、一人の女を深く恋した男・フレディが、思い詰めたあまり、最後は自殺してしまうお話である。。

それは兎も角として、記事によれば、そのアルルで、ローマの「カエサル」の像が川底から見つかったそうである。当時、蛮族の住む偏狭の地と恐れられたガリア(現:フランス・ベルギー辺り)地方へ遠征して、植民地に変えたカエサルの功績は高く評価されていたから、ローマの威光として、当地からカエサルの像が出てきても何ら不思議はない。。

だが当時は、そんなカエサルの功績を称える一方、同様に敵も多かったとされる。ちなみに、この頃の彫刻というと、一般には、どれも「美的」を意識して作られているものが多く、わざわざ薄くなった頭髪やシワまで、極めて写実的に再現しているとされる辺りに、素人目に見ても、なにやら違和感が残る。。

仮に発見された石像が本物ならば?鼻が欠けている辺りに、当時の世情を垣間見るようで、何とも興味深い。なんせ最後は、カエサル自身が、すっかり信頼していた?“あの方”にも裏切られて、メッタ刺しにされるくらいである。。

いずれにしても、今回の発見は、当時のカエサルの人物像を知る上で貴重な手掛かりになる素晴らしい発見と思われた。。。