griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

借りを返した?日銀総裁。。。

日本銀行福井俊彦総裁は18日午後、追加利上げを見送った金融政策決定会合後に日銀本店で記者会見した。 2月以降の利上げの可能性について「判断に確証が持てれば、即座に政策行動に出る」と述べ、消費や物価などの先行きに自信が持てれば、ただちに利上げに踏み切る意向を示した。 福井総裁は18日の会合で利上げを見送った理由については「強弱様々な経済指標が出ている。今後の経済・物価情勢をさらに見極めていくことが適当だとの結論に至った」と説明した。 【2007年1月19日1時6分 読売新聞】

今日のサンプロでは、司会の田原さんが、「利上げ」を見送った日銀の判断について、政府の圧力に屈した為ではないかと問い掛けていた。確かに、新聞の論調でも、それを指摘する向きは多い。。。

だが、私的な穿った見方をすると?今回の「利上げ」見送りは、決して自民党の圧力に屈した結果ではないと考えたい。むしろ福井総裁の方が、役者が一枚上で、あの方の「筋書き通り」の展開に終始したのではないかと見えた。。。

日銀の福井総裁と言えば?昨年は「村上ファンド」への1000万円の投資が発覚し、マスコミから「袋叩き」に遭われた。それに対し、当時の政府や与党は、一貫して福井総裁の擁護に努めた事は「周知の通り」である。当時、「土俵際」まで追い詰められた福井総裁だったが?どうにか辞任せずに済んだ。まさに薄氷を踏む思いだったと思われる。。。

福井総裁にして見れば、日銀の「独立性」に鑑み、受けた「借り」は、いち早く「返したい」というのが「本音」だったと思われる。その為、どのタイミングで、如何に返すかを熟慮した結果。今回の「利上げ騒動」に至ったのではないか?と思えてならない。勿論。これらは全て「憶測」であり、何ら根拠を持つものではない。極めて穿った見方とは承知している。。。

それにしても、現在の「為替」は日本経済の実態を反映していない。日銀的には、元より「利上げ」を実施したいに違いない。だが「デフレ」は未だ脱却していない。しかも?一たび「利上げ」になれば?景気の「後退」も予測される。「国債」の償還にも深刻な影響が出て来よう。私的には、今の時点での「利上げ」は、一貫して「回避」が相当と考えていた。その意味で、理由の如何を問わず、今回、日銀の下した「判断」には敬意を払いたい。。。

と言うわけで兎も角も、福井総裁は見事に昨年の「借り」を返された事になる。だが今回の事で、日銀は「利上げ」を全て諦めたとは考えていない。飽くまでも「一時的」な処置である事は言うまでもない。一部に、その時期は二月とも三月とも噂される。全ては経済の状況次第だが、おそらく次回は適切に「判断」されると思われる。。。

さて、政府と日銀。対立と強調。その「丁々発止」は今後も目が離せない。だが私的には「利上げ」は、引き続き「慎重」であるべきとの「考え」に変わりはない。少なくとも「デフレ脱却」の目星が、はっきりと付くまでは「論外」と考えるべきである。どうか福井総裁には、引き続き「慎重」なる「ご判断」を求めたい。。。。