griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

「万里の長城」で遭難事故。。

中国河北省張家口市懐来県の万里の長城付近で日本人旅行客2人が死亡、1人が行方不明となっている事故で、ツアーを主催したアミューズトラベル(東京都千代田区)は5日、記者会見し、「この時期に大雪が降るとは想定していなかった」などと説明し、ツアー参加者が軽装だったことを認めた。
観光庁はツアーの安全管理が不十分だった疑いもあるとみて、旅行業法に基づき、同社の立ち入り検査を行う方針。
中国の新華社通信などによると、死亡したのは東京都の小川陽子さん(62)と埼玉県の渡辺邦子さん(68)の2人で、福岡県の柳井俊一郎さん(76)が行方不明。また、渡辺 美世施 ( みよせ ) さん(59)と中国人添乗員の明平銘さん(25)が病院に搬送され、治療を受けている。
アミューズ社によると、ツアーは「世界遺産 万里の長城グレートウォール100kmトレッキング」と銘打ち、先月28日から9日間の日程で、北京郊外の万里の長城付近を7日間、毎日15キロ前後歩く予定だった。
(2012年11月5日14時30分  読売新聞)

アミューズトラベル・・・・企画力で大手が挑まないニッチなニーズを拾い集めて生きている会社のようだ。。

まっ、それはそれで一つの生き方であり決して悪いことではない。。

むしろ、問題は・・・・「質」・・・・如何に企画力に富んでいようとも、詰めが悪くては仕事とはいえない。。

コストカットでしのぎを削る業界であってもラフな仕事はすべきでない。。

この会社は三年前にも北海道のトムラウシ山での遭難事故を起こしている。。

やっぱ企業自体の「体質」も有るんじゃなかろうか・・・・

あくまでも思い込みながら、JTBなら、こうはならないと思う、・・・・

てか、こういう企画は、多分、組まないと思う。。

もう、大分前のことになるが、仕事で中国に行った折り、お客さんをお連れして、「万里の長城」を見学したことがあった。。

今回、事故の起きた場所は、河北省張家口市というから、郊外というよりも、かなり田舎、てか「秘境」の類。。

それに引き換え、私の行った所は「八達嶺(はったつれい)」といって、事故のあった場所とは違い、大都市「北京」からも程近く、わりと交通の便も良いロケーションにあった。。

確か途中まではロープーウェーで登れたようなお手軽さにあったが、それでも山岳地の尾根伝いを連ねる「万里の長城」のこと、トレッキングや登山経験のある人は兎も角も、全くない人が歩くと、そのキツさに顎を出す可能性「大」・・・・

城壁自体は、さほど高い所ではないのだが、地上から比べれば1000m以上も高い山々、気圧が低いのと、登坂角が30℃以上もあるような?そびえ立つ登坂路を目の前にするだけで、心・折れて引き返す人も多かった。。

それが山並に連続するのだから、ゴルフコースなどでイメージする「アップダウン」などとはレベルが違う。。

最近、健康志向の高まりもあって、年代・性別を問わず「山歩き」がブームになっている。私の身近にも「山歩き」を趣味にしてる人は実に多い。。

今回の「アミューズトラベル」が企画した・・・・「世界遺産 万里の長城グレートウォール100kmトレッキング」・・・・も、おそらく「人気企画」だったと思われるところ。。

でも内容を見れば、かなりハードルは高く、気象条件も日本とは大きく異なることを考えれば、それなりの登山装備が必要とは、直ぐにでも気付くところ。。

なればこそ、もっと日本人らしい細かな気配りにて、旅行者の安全安心を、しっかりサポートして欲しかった。。

トムラウシ山での遭難経験が何故活かされなかったのか?・・・・返す返すも残念であり、ご遺族ならずとも腹立たしさが残るところ。。
一刻も早い原因究明と再発防止が急がれる。・・・・謹んでご冥福をお祈りしたい。・・・・http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_3.gif