griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

緩やかなインフレ誘導を歓迎する。。

週明け20日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が前週末終値比149円86銭高の9534円03銭に上昇して取引を開始。約半年ぶりに9500円台に乗せた。
(2012年2月20日09時39分  読売新聞)

日銀が「当面、消費者物価の前年比上昇率1%を目指す」とした金融政策を決定したことについて、概ね半歩前進と評価する声が多いが、普通に考えれば、本気度は今一つである。。

おそらく日銀とすれば、そうした指摘は十分想定内ながら、・・・初めての試み故・・・ハイパーなインフレとならないように細心の注意を払おうとしていると見る。。

まっ、それはそうかもしれないが、・・・だとしても・・・やるのが二年遅い・・・と、文句つけたい気持ち。。

当ブログをご覧になってる方は、お気づきと思うが、・・・私は鳩山内閣の頃から、・・・そうすべき・・・と主張して来た者。。

勿論、経済学的に考えれば、「掟破り」であり、「禁じ手」であるから決して好ましいものではないのは事実。だからこそ、これまで日銀も拒否し続けて来たのだと推察されるところ。。

でも現下の経済情勢を考えれば、もはやそんな甘い事を言っていられる余裕はないハズ・・・

だもんで、やっとこさ、重い腰を上げた・・・という事ではなかろうか・・・

昔から・・・毒を以て毒を制す・・・という言葉もある通り、劇薬も注意して扱えば・・・この上ない良薬・・・となる。。

既に、アメリカを筆頭に各国が皆やって大きな成果を収めて来た。或る意味、国際経済の秩序を破壊するような身勝手さにあるが、日本だけが、真面目のフリを続けて、原則論を曲げずにいても、事態は何ら変わらず、それでは「お人好し」を通り越して単なる三太郎である。。

慎重な差配のもとで過剰流動を起こし、緩やかなインフレへと導くことは・・・危険性は有るが、私は、やらないよりもやってみる価値は十分に有ると思っている。。

それにより円の価値が下がれば、為替も円安へと替わり、それにより輸出産業には、少なからずプラスに働くと考えられる。総じて国内生産を間接的に後押しする効果が期待できる。。

国内生産が拡大すれば、言うまでもなく日本のGDPを底上げすることができ、税収の改善にも寄与する流れとなる。。

最終的には社員らの給与にも、少なからず改善が進むであろうし、直ちにそこまで行かなくても賞与などに還元が期待できる。。

そうなれば、国内の消費を更に活性化させることができ、雇用の改善にもプラスの影響を与える期待が出来る。即ち、好循環の流れが期待できる。。

その一方で、気になるのは金利の上昇と、原油をはじめとする輸入物価の上昇・・・特に合併症的に現われるであろう金利の上昇は、国債の償還財源にも多大な悪影響を及ぼすであろうから注意が必要である。。

それ故、常に、トータルでの、メリット、デメリットを見極めながら、細心の舵取りが求められる。それがインフレ誘導。。

とまぁ・・・そういう訳なのだが、この方式、実は経済学者の間で、未だに・・・議論が真っ二つ・・・良いという者もいれば、いけないという者もいたりと・・・議論伯仲。。

風が吹けば桶屋が儲かる・・・ほど甘くないとする慎重派がいるのも事実。更には、自国通貨を引き続き低めに誘導したいとする諸外国からも、この政策はウザイ存在となるに違いない。。

でもニュースにもある通り、今回の日銀判断には、市場は概ね好意的な反応を示しており、株価も大幅な上昇と歓迎ムードである。。

おそらくは日銀が、欧州の三月危機を嫌気し、リスク回避に向かう資金の流れを読んで、今回の政策をブチ上げたものと推測されるところ。。

もっともこの株価上昇・・・一時的な可能性も否定できず、この先も、どこまで続くかは、まだまだ不透明・・・利食い売りでしぼむ可能性も十分ある。。

まっ、株式は元々上がったり下がったりするものだから仕方ないにしても、・・・

長引く不況下の日本・・・・過剰流動を刺激して「スタグフレーション」を呼び起こさないように、・・・その一点だけは十分注意のうえ差配して頂きたいが、民主党には、竹中平蔵さんのような切れ者はいないのが辛い。。(v_v)