「鼻の傷がそっくりだ」。グレーのスエットのような上下にサングラスで顔を隠した市橋達也容疑者（３０）は当初、神戸・六甲アイランドにあるフェリーターミナルから沖縄へ渡ろうとした。切符売り場の隣にあるフェリー会社の事務所に午後１時４０分ごろ姿を見せた同容疑者はニット帽で顔を隠すなど不審な様子で、男性社員（３７）はニュースで見た鼻の傷や長身に気付き、この日に沖縄行きのフェリーが出ている大阪南港の担当者に連絡、逮捕につながったという。
市橋容疑者は神戸から沖縄行きフェリーに乗ろうとしたが、この日は大阪発の便しかなく、同社の担当者は大阪南港フェリーターミナルで発券を担当する社員に「市橋容疑者に似た異様な格好の男が沖縄行きの切符を買いに来た。そちらの待合室で確認したらどうか」と連絡した。
午後５時半ごろ、南港のターミナルの待合室にいた市橋容疑者の姿を確認したフェリー会社社員は、グレーのニット帽を深くかぶり、サングラスで顔を隠した同容疑者の様子に異変を感じ、同６時４５分ごろ、「市橋容疑者に似た男がいる」と１１０番したという。
神戸の事務所で応対した社員によると、市橋容疑者の声は小さくて聞き取れず、何度か聞き返した。どこから来たのかを尋ねると、「神戸から来た」と話したといい、神戸発の船がないことを伝えると、素直に聞いていたという。
フェリー会社の大阪支店長は「うちの船に乗ろうとするなんて、びっくりした。迅速な対応ができてよかった」とほっとした様子で話した。 【時事通信 jiji.com 2009/11/10-23:53】
市橋容疑者が逮捕されて一夜が過ぎた。。
記事によれば、 ＞ニット帽を深くかぶり、サングラスで顔を隠した同容疑者の様子に異変を感じ、同６時４５分ごろ、「市橋容疑者に似た男がいる」と１１０番したという。・・・・この通報が直接の切っ掛けとなって、今回の逮捕へとつながった。。
確かに・・・時節柄、見るからに怪しげな風体とは一目で分かるが、・・・といって、都会では、こういうスタイルが珍しくない時世であることも事実。。
にも拘らず・・・よくぞ確信して・・・通報してくれたものだと・・・改めて、その判断に敬服する。。
あるニュースをみていたら、現在、警察が指名手配を掛けている件数は、述べで約15000件にものぼると報じていた番組があった。実際、これだけ毎日のように、新たな事件が増え続けている現状では、正直・・「むべなるかな」という印象がある。。
累積して溜まってしまう背景には、市民に捜査協力を呼び掛ける個々の事件の周知徹底がなされていないことも？・・事実として大いにあるが、一方では、個々の事件に対する市民側の関心の低さも見逃せない。。
警察だけに捜査を任せて、自分らはノウノウとしているようでは、この現状を克服することは出来ない。日頃から、もう少し事件に関心を持ち、警察の捜査協力に前向きであることが求められている。そのことを自戒とともに感じた次第である。。
その意味で今回の通報者は、先の整形の事実を知らせた通報者らと共に、逮捕の切っ掛けを作った重要な人物に相違なく、それぞれの功労に見合った報奨金で報いてもらいたい。。。
