griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

飽食の行き着く先に。。。。

行楽の秋。旅行の大きな楽しみの一つに食事がある。だが、最近になってシルバー世代や若い女性の旅行客の間から、「たくさんあり過ぎて、食べきれない」との声が上がり、旅館やホテルの料理が量から質へと変わってきた。従来、メニューを選べなかった団体旅行でも料理の量を選べるツアーが組まれ、低カロリーの食事を用意するホテルも登場した。 【毎日新聞 2006年10月11日 東京朝刊】

穏やかな日和が続くなか、これから「紅葉狩り」など、秋の「行楽」を計画されている諸氏も多いと思われる。旅の「楽しみ」と言えば?なんと言っても「食事」であり、「フロ」である。豪華な「食事」と、ゆったりした「風呂」に浸かり、日頃の疲れを、癒したいとするのは?庶民の願うところである。取り分け「食事」については、色取り取りに盛られた豪華な「メニュー」を見るだけで?箸をつける前から「至福」を感じる方も多かったのではないか?。。。

ところが?そんな旅の楽しみに、今、ちょっとした「変化」が起きていると毎日新聞は伝えている。それは、増加する「シルバー世代」や、「若い女性」の間から、ホテルや旅館の料理が「たくさん有り過ぎて、食べきれない」と?なんとも贅沢な声が上がっているというのだ。確かにカロリー的に考えれば?食べきれないと思う事も分からなくはない。。。

「健康」や「ダイエット」への関心の高まりから、このところ「カロリー」や「コレステロール」を気にする人が増えている。糖尿病患者は、その潜在人口も含めると?既に国民の6人に1人の割合に達していると言われている。更には高血圧や脳卒中の予防の為、「コレステロール」の取りすぎに神経を使う人も多くなって来ている。飽食の末に行き着いた境地であろうか?。。。

こうした健康志向への高まりを受けて、ホテルや旅館の料理が「量」から「質」へと変わりつつ有るという。ホテルや旅館の料理で、特に思うのは?安易な「天ぷら」料理。これは「何とかならないものか」と考えていた。コストが安く、比較的「豪華」に見えるからか?未だに料理の中心として据えるところも多い。最近は仲居さんが、揚げたての「天ぷら」を配ってくれるところが多くなり、まだ良くなったが?以前は冷え切った「天ぷら」を眺めるだけで「ゲップ」が出たものである。特に山の観光地に多い。その点、海辺の観光地は、近海で取れた新鮮な魚介類を、たっぷり堪能できる事から?楽しみも多い。「カロリー」や、「コレステロール」も低く、豊富な「ミネラル」や、「たんぱく質」に溢れた料理の持て成しが嬉しい。料理で行くなら?断然お勧めは「海」系だ。。。

それにしても?日本人が古来より持っていた「もったいない」という心。大量に並べられたメニューには、一瞬「心ときめく」ものが有るが、一方で「残してはいけない」と言う?ある種の「強迫観念」に捉われ、「苦痛」に感じてしまう方もおられる。逆に、中国や、韓国などでは、豊富なメニューを好み、それらを全部食べず?むしろ少し残す事が「マナー」とされている様である。「私はもう十分頂きました」という?持て成すものへの「メッセージ」らしいのだが。。お国によって考え方も色々だ。。。

何れにしろ、今後、益々国際化が予想される中にあって、「経営」と言う側面から考えると?現実的には、国内のホテルや旅館は、もはや海外からの旅行者を無視した経営は「成り立ちにくい」と考えられ、海外からの「旅行者」を意識したメニューと、国内の旅行者を意識したメニューとを分けた?キメの細かい「対応」は、当然、求められるところではないか?。。。

兎も角も、世界には、まだまだ「飢餓」に悩む国々も多いとされている。その意味で、高品質な物を、「適量」食べるという?昨今の日本人の「時代感覚」は、将来的にも「正しい」方向を指し示していると思われるのだが。。。。