griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

有楽町「マリオン西部」が年内に閉鎖。。

セブン&アイ・ホールディングスが、傘下の百貨店「そごう・西武」の西武有楽町店を年内にも閉鎖する方針を固めたことが、二十六日分かった。東京・銀座に隣接する好立地ながら、景気低迷による「百貨店離れ」や、低価格の衣料品専門店の台頭を受け、同店の採算改善が見込めないと判断した。同グループは百貨店の不採算店整理を進めており、今後も店舗の統廃合が続きそうだ。
 同店は一九八四年に開店。ファッション性の高い衣料品を並べて若い女性を中心に人気を集め、ピーク時の九二年度は約二百七十億円を売り上げていた。しかし、近年は銀座地域のユニクロに加え、外資系の低価格カジュアル衣料品店などに押され、赤字が続いていた。
 セブン&アイは、傘下にコンビニエンスストアやスーパー、百貨店などあらゆる小売り事業を持つが、百貨店事業は赤字体質が続いていた。同グループは昨年八月にそごう心斎橋本店大阪市)、同年九月には西武札幌店(札幌市)を閉鎖するなど、百貨店事業のリストラを進めている。 東京新聞 TOKYO WEB 1月27日 朝刊

有楽町というと古い年代の方は「フランク永井」をイメージする方も多いと思う。私らのイメージでは・・既にマリオンのイメージ・・・

でもそのマリオンも、最近はまるっきり行かなくなっていた。。

このニュースを聞いて・・えぇ~~って、のけ反ったくらいだ。。

と同時に、ブルータスお前もか?・・てな思いになった。まさにマリオン西武!お前もか?・・という印象・・・

もともと有楽町駅は乗降も多く、付近には有名な宝くじ売り場もあったりして、お馴染の場所である。そうした中にあるマリオンであり、更に通りを離れれば老舗阪急デパートもあったりと・・申し分ない一等地である。。

出来たころのマリオンは私も良く行ったもんだ。すべてに垢ぬけしていて、どこから切ってもオシャレな店だった。ライバルの阪急と一つのビルを半々で使い分けする “ 風変わりさ ” はあったが・・そのせいか、どちらの店も競い合っていて、置くものにも工夫を凝らしていたのを記憶している。どちらかと言うと・・西部の方は若者志向が強かったように感じられた。。

だもんで・・当時は物色しているだけでも、何処か、ゆったりした気分に浸れたものだ。今、思えば、なんともバブリ~な良き時代である。。

今ではシネマタウンが至る所にあって、映画館だけでの集客は難しいが、マリオンビルは、あの当時にしては珍しく映画館も内蔵していて、実際それを目当てに来る人も多くいたのである。そういう意味からしても、あらゆる顧客の掘り起こしを狙った?・・先駆け的なビルだったように思う。。

ちなみに私だが、昔からパン好きだったせいもあり、ハード系ではルノートルのパンを良く買っていた。特に新作のパンが出ると、当時、買うのは大概ここに決めていた。今はないかもしれないが、カフェレストランのスタジオーネも当時としてはオシャレな感覚があり、ここでの休憩は楽しかった。。

それにしても、ここは、その先にあるプランタン銀座。さらにその先には百貨店激戦地で名高い銀座四丁目界隈へと続く動線上の出発点にあたる場所だ。。

文字通り、それらが皆、目と鼻の先に位置するという超・超・激戦地であったが、そういう厳しい環境にありながらも、互いに集客上の相乗効果が期待されていたという・・珍しいエリヤでもあった。。

と言いながらも、近年は長引く消費不況を受けて、百貨店不況が色濃く反映されていたのも事実。ニュースを開けば、毎度毎度「何年何ヶ月前年対比マイナス」の文字ばかりが踊る。生き残りをかけた老舗百貨店同士の経営統合が次々発評される時代である。。

そうした世の中の低価格志向の波は、高級店の立ち並ぶここ銀座のど真ん中においても例外になく、ユニクロH&Mなどという低価格ブランドが逆に好評を博している状況にあった。。

しかも、これまで百貨店としてのブランドを支えてきた高級アパレル系は、現在は徐々に丸の内に向かいつつあり、独自の店舗を構える動きになっている。それらも追い打ちを掛けている要因と見られる。。

更には、都心に今もなお新たな商業施設が次々オープンしている現状もあり、老舗ブランド地といえども、相対的な地盤沈下は避けられない状況と考えられる。。

有名ブランドの百貨店が次々閉鎖されることによって、その地域自体のブランド力も低下し、活性化の動きが削がれることは避けようもない。時代の流れとはいえ、寂しいニュースであった。。。\_(-_- 彡