griffin avenue’s blog

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あの「紀ノ国屋スーパー」がJR東日本の傘下に入るという。。

JR東日本は26日、首都圏で高級スーパーを展開する紀ノ国屋(東京)を買収し、スーパー事業に参入すると発表した。少子高齢化運輸業の大きな成長が期待できない中、駅ビルや駅構内「駅ナカ」に紀ノ国屋を出店していき収益拡大を目指すのが狙い。 紀ノ国屋グループ3社が1社に合併した上で、JR東が4月1日に創業家などから全株式を買い取る予定。取得価格は明らかにしていない。 紀ノ国屋は1910年創業の老舗で、現在、17店を展開。新鮮な食材や輸入食品を扱う高級スーパーとして知られる。JR東日本は今後、集客力のある駅ビル「ルミネ」や駅ナカの開発で紀ノ国屋を積極的に展開していく。紀ノ国屋の店名は使用する。 JR東日本は2017年度までに、運輸業以外の売上高の割合を、現在の約3割から4割程度に引き上げる計画だ。 
SANSPO.COM 2010.1.26 17:43

以前のこと。青山の紀ノ国屋スーパーは私も良く使ってた。当時、会社帰りに寄る丁度よい距離にあった。。

紀ノ国屋スーパーは、明治屋などと同じく、比較的高級志向のスーパーとして知られる。。

輸入食材で見れば、明治屋より圧倒的に豊富な品揃えであり、ここに来れば大概のものは揃う。。

今ではすっかりお馴染になったスキッピィの「ピーナツバター」・・・今でこそ何処のデパートやスーパーでも買える品となったが・・輸入したての頃は・・何処でもという訳にはいかなかった。。

当時、紀ノ国屋スーパーは、それが置いてある数少ない店として、私などには結構貴重な存在だったのである。。

スキッピィの「ピーナツバター」ばかりではない、今でこそポピュラーとなり、全国の何処でも食べられるようになったトルティーヤのサンドイッチや、ナン生地の包みものなど。ここでしか食べられなかった貴重なモノも多い。。

その他にも、ここは世界のパン生地を扱っていて、種類がやたら豊富だ。どれもが皆、味的に洗練されていて、レアなものも数多くある。。

日本に居ながらにして、世界の味が堪能できることは素晴らしいことである。それらを催事ではなく、常時可能にしていた店は・・全国的に見ても非常に数は少ない。。

実は、我が町の近くにも、バブル期に紀ノ国屋スーパーが出展して来て、私も重宝にしていたのだが、残念ながら撤退してしまわれた。ガックリである。。(T。T)

JR東日本も・・前政権の打ち出したETCによる高速の割引効果が、今もボデブローのように効いているとされ、しかも昨年秋誕生した新政権は、更にこれを発展させ無料にまでもっていこうとしている。。

景気後退で、ただでさえ厳しい情勢の中で、特定の事業に、そこまで肩入れされたら・・同業者は・・たまったもんではない。記事にもある通り、JR東日本とすれば、先が見えない時代の新たなる収益確保を余儀なくされている。。

それ故、運輸業以外の収益性を更に強化し、同時に列車への新たな客を呼び込む経営戦略が求められている。。

広いだけで、その殆どムダに使われて来た・・かっての品川駅構内を活かし、税金が安いのと強力な集客力を武器に新たなマーケットを掘り起こした「駅ナカ・品川」・・・

当時は駅に隣接するデパ地下が一人儲けをしていた時代である。それを圧倒的な集客で勝る「駅ナカ」に出店することの優位性により、彼らのマーケットを切り崩す狙いもあったものと思う。。

コンシューマー的にも、駅構内に設けられた店舗は、列車を降りてからゼロ分で入れるという・・この上ない立地条件にあり魅力である。話題性と共に、大いに人気を博したのも・・無理はないと思う。。

品川駅の成功以来、その後「駅ナカ」の数も次第に増え、全体として新たなマーケットとして定着した感があるが、最近の景気後退で、「駅ナカビジネス」にも一服感が出ていたのだろう。駅ビルの「ルミネ」にも生彩がない。。

一方、紀ノ国屋スーパーにしても、日本でも数少ない高級志向の量販店として、揺るぎない地位を確保しているが、デフレの進行するこの時代は・・「いずこも同じ秋の夕暮れ」ではなかろうか・・厳しいと思われる。。

近年は生き残りを賭けて、超メジャーな老舗デパート同士が、形振り構わずの合併を進めている。ニッチなマーケットに君臨してきた紀ノ国屋スーパーだが、一部にはデパートのマーケットとも被っていた。。

今回のJR東日本による紀ノ国屋グループの大量株式取得だが、私は背景は分かっていないが、おそらく、そうした両者の意見が噛みあったからではないかと想像している。。

ただ・・それにより品質が落ちるようでは・・一気に客離れが進むことも考えられ、紀ノ国屋ファンの私としては、ブランドの信用は是が非でも維持して頂きたいものと期待する。。。