griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

フェルメール展を見学する。。

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ちょっとした時間が出来たので、上野の森にある東京都美術館で展示されている「フェルメール」の絵画展を見に出かけることにした。美術館の周辺の森は紅葉も終わりかけていて冬の到来を予感させた。。

外の気温は12~3度だろうか?・・日差しはあるものの、時折吹き抜ける北風で体感的にはかなり寒く感じられる。コートの襟を立てないと首筋がヤケに寒い。そんな中であるが、終了まで残り一ヶ月を切った(12月14日まで)ということもあり、この日も館内への入場は30分待ちという盛況振りにあった。。

今回の展示は、ヨハネフェルメールのみならず、17世紀後半のオランダの小都市デルフトに花咲いた革新的画家の作品を多数紹介している。。

絵画を見ていると、写真もなかった往時の街並みが、絵画を通して現代に蘇える様は、今を生きる者に驚きと感動を湧き上がらせてくれる。取り分け、デルフト絵画で注目を集める「光の天才画家」たちと、その代表と目されるフェルメールは、他の巨匠たちと同様に、採光が巧みであり、とても新鮮に感じられた。。

改めて申すまでもなく、当時は電気もない時代である。光といえば?窓辺から差し込む外光や蜀台の光に頼るしかない訳で・・昼間といえども室内には現代ほどの明るさは見られない。それゆえ、当時の人々は窓辺から差し込む陽の光を頼りに手紙を読んだり書いたりとする生活スタイルを送っていた。。

明るいことが当たり前と感じている現代人にとっては窮屈この上ないが、絵画から受ける当時の生活ぶりには、厳しさの中にも、ほのぼのとした「和み」が感じられる。ある意味では、それが現代人が忘れかけている「救い」のようなモノでもあり、話題のスローライフの精神にも通ずるモノがあるように思われた。。

ちなみに現在では、日常の写真を取る際にも、誰もが無意識のうちに「採光」を気にして撮影する。17世紀の当時にして、既に、そうした光のもたらす「妙」に付いて着目した画家がいたということは?・・改めて素晴らしいことのように感じられた。。。(*'へ'*)