griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

時津風部屋の三力士の処分を考える。。。

逮捕された3人の現役力士の処分について、日本相撲協会北の湖理事長は7日、「司法の判断の推移を見守りながら、必要な判断をしなければならない」と述べ、慎重に判断する考えを示した。
 現段階での緊急理事会招集などは予定していないが、早ければ、地検が3人の兄弟子を傷害致死罪で起訴した段階で、「解雇処分」とする方針。理事長は事件の原因や背景については「憶測でものは言えない」と言及を避けた。
 また、相撲協会生活指導部長の伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)と広報部長の九重理事(元横綱千代の富士)が8日、所管の文科省に報告する。【読売新聞社:2008年02月07日 23時06分】

逮捕された3人の力士の処分に付いて、記事によれば、「地検が3人の兄弟子を傷害致死罪で起訴した段階で解雇処分とする方針」という。。。

人一人がが死んでいる以上、事件を起こした者に対し厳しく処断されることは、あえて已む得ない事としながらも、彼らが過ごして来た日々の生活の中で、角界の悪しき習慣から、「鍛錬とリンチ」の境界が見えにくい状況下に置かれていたのも事実である。その意味で、この種の他の一般事例と、単純に同列視するのは如何なものか?という気もしている。。。

彼らも、この世界に入り「角界の習慣」の延長で「行き過ぎた」行為に及んでしまったのではなかろうか。それには?彼ら自身も、入所したての頃に、同じような仕打ちを受けていたに違いないのである。一般の体育会系の学生らも、程度の差こそあれ、似たような経験をした方も多いに違いない。。。

ましてや、部屋の親方が「率先垂範」で加担していた経緯を考えると、何れ彼らに下されるであろう地検の処分は「厳粛に受け止めるべきもの」としながらも、同時に、彼らを一方的な「解雇処分」で切り捨てる協会の態度は?・・・私的には道義的にも、到底承服しかねる内容と感じる。。。

それでなくとも「力士」は、なかなか潰しが利きにくい職業だ。それ故、部屋の親方らは、新弟子を引き受ける際に、「その子らの人生に一定の責任をもつ」という覚悟を伝え、それぞれの親御さんから「お預かりして来た」ハズである。協会は「その事を」忘れてはいまいか?・・・トカゲの「尻尾切り」的な発想で、事を終わらそうとする態度は好ましからざるものである。。。

協会の体質改善は、もとより早急になされねばならないが、逮捕された三力士には刑を終えた後、再び力士に復帰させるのもよし、或いは、それに変わる何がしかの職を与えるなどして、側面的な生活支援を続けるべきが相当と考える。そういう丁寧な態度こそが、いずれ再び、新弟子確保の際に、親御さんからの、揺るぎない「信頼」を勝ち取る元となるのである。。。

協会の組織も未だ変わらぬ中で、事件に拘わった当事者の「解雇処分」のみを優先させる考えは、どう考えても納得が行かない。。。