griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

息を呑む「青海チベット鉄道」の旅。。。。

8日、成人の日の朝。以前、惜しくも見損なっていたNHKの番組「青海チベット鉄道・世界の屋根2000キロをゆく」の再放送を見る事が出来た。番組を通し、改めてその「凄さ」に息を呑む思いで見入ってしまった。久々に良いものを見せて頂いたとNHKに感謝する。。。

青海チベット鉄道」は、延べ十数万ともいわれる作業員と、5年以上にも渡る歳月を費やし、近代中国が成した大事業である。昨年の7月だったか?苦難の工事の末、ようやく全線の開通をなし得た事がニュースとして報じられた。その運行開始祝賀会には、なんと?胡錦濤主席も、はるばる出席して開通を祝ったとされる。全長4064キロ。東方の北京から、西方のチベット自治区「ラサ」までをつなぐ、まさに巨大鉄道の完成である。。。

見所は何と言っても、標高4000メートルを超えるチベットの山岳地帯を4000馬力ものディーゼル機関車2輌に連結されて登って行く様が圧巻である。しかも飛行機と違い、鉄道の旅は、車窓から大自然の景観を目の当たりにする事ができ、旅する者の心を和ませてくれる。こういうのを見させられると?新幹線のように超スピードで「かっ飛んで」走る列車も良いが、ブルトレのように、車窓を見ながら、のんびりと走る列車の旅も「血が通っていて」良いもんだと感じさせられる。。。

人の手が入っていない秘境に、ディーゼルの音をこだまさせ、ひたすら走り続ける列車は、ある種、人類のみなぎる「英知」をも感じさせ?何とも言えぬ「感動」を呼び起こさせてくれる。その反面。貴重なる動植物への「自然破壊」が何とも気になるところではある。自然は尊い。一度失ったら?なかなか取り戻せるものではない。開発に当たっては、相当に「賛否両論」が渦巻いたことだろう。しかし成長戦略の前には「国土開発」を是とする考え方が、それを押し切った事が想像に難くない。その辺が如何にも中国らしい「割り切り方」である。。。

それにしても今は良いが、列車の開通を「起爆剤」に、今後、起こりうるであろう偏狭地区への「開発ラッシュ」が進めば、それこそ地球的規模の「環境破壊」を起こし兼ねない。中国政府は、今後、よほど厳しい規制にて「舵取り」をして頂かないと?大変な事態となる予測も出来る。。。

しかしながら、番組を見終わって、正直、私も、この列車に是非乗ってみたいという衝動に駆られたことは事実だ。それほど車窓に広がるチベット大自然は、素晴らしく魅力に溢れていた。これまで一部の登山家や冒険家にしか?殆ど味わうことの出来なかったチベット大自然が、ゴク一般の旅行者にも、気軽に訪れることを可能にした功績は?やはり「凄い」と言わざるを得ない。今後、大規模な宿泊設備など、受け入れ態勢が整えば?おそらく、日本はおろか?世界中から、旅行者が大挙して訪れることが考えられる。。。

以前、別の番組で、アフリカの原住民がソーラーパネルから電源を取り、普段の生活の中で「携帯電話」を使用していたのには「ぶっ飛びそうに」なったが、同じ様に、これまで、知られざる偏狭の地とされた「チベット」にも、この列車のお蔭で、遅ればせながら?ようやく「光」が当たるようになる。今後、「チベット人」の生活は、劇的に変化してゆく事が考えられる。その功罪は、あくまで「賛否両論」にわかれるが、豊かな生活を送る権利は誰にもある。なれば「環境破壊」を最小限に考えた?調和の取れた開発を是非とも期待したい。。。。