命にかかわるので、ネズミを食べないで――。新華社電によると、中国南部広東省の広州市当局は19日、ネズミなどの野生動物を食べないよう、地元メディアなどを通じ市民に警告を発した。 警告は「人間は、野生動物が持っている病原体に対する免疫力がなく、発病すると生命が危険にさらされる」とし、ネズミなどを運搬、販売、加工する行為を発見した場合、当局に報告するよう求めている。湖南省の洞庭湖周辺で捕獲されたネズミが、広東省の料理店で販売されているとの報道もある。伝統的な食習慣は簡単には改善できそうもないだけに、当局は取り締まりに躍起になっている。【2007年7月20日23時41分 読売新聞】
今でこそ、えぇっ。ネズミ~??などとなってしまうが?戦時中の従軍先では、ネズミは普通に食されていた様子が良く知られている。。。
例えば?今はお亡くなりになったが、グアム島で発見された元日本兵の横井庄一さんや、フィリピンのルバング島で発見された同じく元日本兵の小野田少尉なども、後に「ジャングル」の中の体験談として、野生のヘビやネズミを捕まえて食していたと述べられている。。。
戦時中であれば?この程度のことは、容易に想像がつくとこだが、現在の日本人の食生活からすると?極めて馴染みが薄い「食材」になっている。私も良く知らなかったのだが、中国では「ネズミ」は、元来、彼らの伝統料理に欠かせない大切な食材のようである。。。
それ故に、当局の規制を受けて食せなくなるような事になれば?おそらく「騒ぎ」に発展することも考えられる。であれば?一層のこと衛生的なネズミを「養殖」すれば良いのに?と思いがちだが、ウナギと同じで、おそらくは「養殖モノ」より、「天然モノ」の方が、脂が乗っていて?味が良いという事も考えられる。。。
ネズミを食べたことのない私としては、その辺の味の優劣は良く分からないが、既成概念を取り払って考えれば?一見、これら嫌われ者のネズミも?その繁殖力から考えた時に、その活かし方如何では、人類に取って、将来、貴重な「タンパク源」となりうる可能性を秘めている。。。
中国では、昔から、『机の脚以外は何でも食う』 というタフなお国柄である。四川辺りに旅行すると「えぇ?これも食うのか?」と驚くものまで並んでいるようだ。日本でも沖縄の「エラブ料理」や、長野の伊那地方での「ザザムシ料理」など、伝統的な地域特有の「食材」も散見する。。。
翻って見て?この地球上には、まだまだ優れた食材が隠れているようだ。今は引退したサッカーの中田選手は、子供の頃から「野菜」が嫌いで一切食べず育ったという。それ故。彼は未だに「野菜」の本当の美味しさを知らずにいる。それでも「健康」でいられるのなら?それはそれで良いのだが、人生を一回と考えるなら?やはり食べず嫌いは「損」と考えて?色々な物をチャレンジすべきではなかろうか。後は一握りの「勇気」があるか?どうかの問題である。。。