「共喰い」を読んで。。
先日、予約しておいた田中慎弥さんの「共喰い」が入荷したとの連絡を受け、早速買って参りました。。
「共喰い」は短編小説でありますので、読み始めれば、たちまち読めちゃいます。。
つい先ごろ東京都の石原都知事が、芥川賞選考委員の一人として、今回の受賞作品についての感想を聞かれ、「刺激がない。駄作のオンパレードだ」とか、「ジェニュインなもの(本物)がない」・・・などと酷評し、話題をさらいました。。
それは芥川賞作品全般を指しての感想であり、田中さん一人を指して言ったものでは決してないと思いますが、・・・実際に読んでみて・・・そこまで酷評すべき内容かどうかは兎も角ながら・・・
確かに期待したほどの・・・「刺激」というか・・・「期待感」が感じられなかったのは?・・・知事ならずとも同感であります。。
そこに住む人々の「人間臭い生活感」や「アグレシップな性の描写」が、もっと有っても良いように感じました。。
あの会見を見て、あのキャラに期待して、読む気にさせられた者として、次回作は彼のキャラに見合う「もっと突き抜けた描写」に期待を掛けたいと思います。。