griffin avenue’s blog

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ピンチの「新銀行東京」を救え!。。。

東京都が中小企業への貸し渋り対策として設立した「新銀行東京」(東京都千代田区)の経営難問題で、石原慎太郎知事は26日、都議会本会議の代表質問に「まことに残念、無念、歯ぎしりする思いで、慚愧(ざんき)に堪えない」との認識を示し、「発案した者として責任を痛感している」と自らの責任にも言及した。
 石原知事は新銀行の経営立て直しについて「渾身(こんしん)の力で再建する」「都民に役立つ銀行とするのが私の最大の責任」と決意表明。新銀行が今月20日に発表した平成23年度の黒字化を目指す再建計画について「十分実現の可能性があると評価している。限られた選択肢の中ではもうこれしかない」と強調、都が提案している400億円の追加出資に議会側の理解を求めた。【2008年2月27日(水)02:58】

ウ~ム。実に難しい問題である。「性善説」を信じ、借り手側の弱者救済の為に始められた「新銀行東京」・・・。

当時の背景を振り返れば?「貸し渋り」などから、企業倒産が社会に蔓延していた時代である。本来なら、頼みとする銀行も、自らの抱える「不良債権」の為に、身動きが取れぬ状態に陥っていた。。。

それこそ新たな融資をするどころか?既存の債権が、新たな不良債権にならぬように?あの手、この手で「貸し剥がし」に奔走せねばならない毎日であったと記憶している。。。

かくして、どこからも貸してもらえず、已む得ず高金利の「商工ローン」などに手を出し、案の定、返済に行き詰った経営者らが、返済を苦に自殺に走るという事件が頻発し、当時、社会問題にまでなっていた。。。

あの頃は、返せる力が有るにも拘わらず、銀行の「貸し渋り」が元で、事業が、正常に回転して行かないなどとする善意の事業者や、将来の有望な「ベンチャー企業」を、資金面から下支えしようと、与野党を問わず、気勢を上げていたのである。。。

そんな方たちの受け皿として期待されたのが?「新銀行東京」である。その発足に当たっては、都政は勿論のこと。当時のマスコミをはじめ、社会全体を巻き込んでの期待が寄せられていた。つまり皆が応援していたという事なのである。。。

ところが、兎角「性善説」だけでは立ち行かないのが?この世の世界・・・善意から始められた「新銀行東京」を逆手に、影で悪い方に悪い方にと?逆利用するヤツラも出て来るのである。。。

その中には、当時からも、発足に当たり心配されていた事ではあったが、高金利の「商工ローン」や「メガバンク」らが抱える「不良債権」の「付け替え」として利用されてしまった感も否めない。・・まったく諸行無常である。。。

現在では、世界に誇るメガロポリス「東京」・・なれど?その過去を遡れば?遠く江戸時代、将軍「吉宗」の英断で、今でいう東京都文京区に、「小石川養生所」なる福祉施設をつくり、身寄りのない者や、金のない病人たちを、公費で救済したとされている。当時としては画期的な福祉施設であった。。。

もともと都民の税金で発足した「新銀行東京」であったが?その使命は「小石川養生所」にも勝るとも劣らない崇高なるものを担っていた。そんな「新銀行東京」のお蔭で、実際に、どれほど多くの利用者が救われたことか?新銀行東京に残る負債残高は、形を変えた「勲章」でもある。それこそ石原さんを神様のように感じている方々も少なくないのではなかろうか?・・・。

現在、窮地に陥っている「新銀行東京」だが、復活を遂げた「メガバンク」たちも、かっての小泉さんと竹中さんが英断し、当時、野党らの反対を押し切って、公費による財政支援を決断した結果により?今日の再生を果たしたのである。。。

このままでは、ズルズルと深みに嵌ることが明らかな「新銀行東京」。。石原さんとしても?早い段階で、何とか建て直したい思いであろう思う。また投資した都民の税金を、ムダにしないためにも?・・こうなったら「乗りかかった船」とばかり、腹を括って?・・トコトン梃入れして行く外あるまいにとは?・・門外漢としての正直な感想である。。。(゚.゚)ノ