griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

伝統の継承も大事だが、命の尊さに比べれば?何ほどのモノであろうか?。。。

大相撲・時津風部屋の力士=当時(17)、本名・斉藤俊さん=が稽古(けいこ)後に急死した問題で、日本相撲協会北の湖理事長は28日、「この10年間どういう状況だったのかをきちっと把握し、報告すべきだと思う」と述べ、過去10年間にさかのぼり、同様の事例がないか調査する考えを示した。
 北の湖理事長ら相撲協会幹部が同日午後、文部科学省を訪れ、渡海紀三朗文科相松浪健四郎副大臣に対し「命の大切さは重々承知している。ご迷惑をかけて申し訳ない。深く反省している」と公に謝罪した。また、「稽古の在り方も考えないといけない」と述べ、稽古の方法を再検討する考えを示した。
 北の湖理事長は会談後、「二度とこういうことがないようにしたい。番付によって稽古の厳しさが違うが考えた方がよい。やり過ぎはいけない」と述べた。時津風親方の処遇については「なかなか言えない。状況に応じて」と述べるにとどめた。【産経新聞 Sankei Web 2007/09/28 14:40】

私は、不埒な朝青龍を、あえて「かばい立て」するつもりはないが、その取り巻きである協会も、そして推挙した横審も、これまでの朝青龍の悪行の数々を、その都度キチンと諌めることもせず、なかば放ったらかし同然にして置きながら?いきなり「水爆」を落とすような「制裁」をすれば?誰だって「戸惑い」が出るのも当然である。(例え、それが我が子であろうと?或いは会社の部下であろうと?駆られる想いは、みな同じだと思います)。。。

その意味で、協会や横審が、朝青龍の悪行を、まるで「人ごと」の様に批判するのは?私的には甚だ「筋が違うもの」と感じていました。そもそも?朝青龍横綱として推薦し、そして長年に渡り、それを利用して来たのは?他ならぬ彼らなんですから?(しかも一人横綱の使命も全うしている)。。。

それを「手のひら返し」で、一方的に批判側に立つのは?そもそも?絶対にオカシイ事と感じていました。それ故に、私の過去のブログ記事でも、一貫して同じように主張して来ました。本来なら?一緒に連座して「丸坊主」になる位が当然なハズなのです。朝青龍の、心・技・体を「どうたらこうたら?」と言う前に、「まずは、お前らの方が、頭を丸めるべきだろ!」というのが、これまでの私の一貫した見方です。その上で朝青龍に対し「猛省」を求めるのが筋だと思っています。。。

それにしても?そんな「朝青龍」騒動の影で、協会は、もっとヒドイことをして?且つそれを隠蔽しようとしていました。元放駒親方の龍虎氏は、某局のテレビ番組の中で、何処の部屋も概ね事情は同じと証言しています。(可愛がりについて・・・)。。

相撲は「国技」として広く親しまれている伝統的な武道である。(正しくは国技ではないらしいが・・・)。。番組に出演された龍虎氏は、相撲はスポーツにあらず「相撲道」であると?胸を張った。かって明治の「断髪令」にも拘わらず、唯一マゲを許されたのは?侍としての「スピリット」を未来に伝承する為であったとしている。。。

相撲界では、伝統的な「厳しさ」も、強くなるための?或いは精神を養うための?一種の「愛情表現」としての認識らしい。まっ。確かに、どんなスポーツでも、武道でも、一面では、そういう側面も有るのは事実だ。だがそれも?すべては程度の問題である。封建制の時代なら許されていた稽古風景も、民主主義の花咲く二十一世紀の現代では、許される範囲も自ずと「限定的」になるのは已む得ない。。。

そもそも?今日、入門する多くの若者たちは、相撲を「武道」というより、一つの「スポーツ」として捉え、入門していると見られる。だが現実の相撲は「相撲道=侍スピリッツ」という厳しい武道である。侍が剣を抜く時は、その事によって「相手から切り殺される事もありうる」と?よくよく覚悟した上で、剣を抜くのである。真剣勝負とは?かように過酷な世界である。。。

同じように「相撲」が、そういった厳しい命の「やり取り」を覚悟させる武道だとしても?若干16~17歳の若者が、どの程度それを理解してようか?しかも?新弟子スカウトの際に?親方が、そこまで十分説明した上で入門させているか?という点も気になる。。。

如何に伝統に基づく「相撲」でも?それを前時代のまま?そっくり踏襲しようとしても?封建制の昔ならイザ知らず?民主化された現代では、直ちに犯罪として立件されてしまうのである。協会も、そこを理解して変わらねば?おそらく相撲に未来はないと考えられる。。。

今の時代は、封建時代の過去とは?明らかに「人命の重さが違う」のである。協会や部屋の親方らは、お亡くなりになった少年に、心から手を合わせて頂きたいものだ。そして二度と?同じ事が起きないように、時代に即した相撲の「あり方」に改めて頂きたい。その為には開かれた?透明感のある組織に変えて頂きたいものだ。。。

伝統の継承も大事だが、命の尊さに比べれば?何ほどのモノであろうか?ここにも聖域なき「構造改革」の求められる場があった。。。。