griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

やったぜ!カトちゃん!。。。

お笑いタレントの加藤茶(63)が25日、東京・元赤坂の明治記念館で会見し、故石原裕次郎さん=顔写真=と同じ「スタンフォードA型大動脈解離」で、生命の危険にさらされていたことを生々しく語った。加藤は10月30日、慶応義塾大学病院に緊急入院して以来、約2カ月にわたり闘病。約10時間におよぶ大手術では、心臓が3時間近く停止したといい、まさに奇跡の生還だった。 【ZAKZAK 2006/12/25】

加藤茶さんが罹られた「スタンフォードA型」ではないが、私の二人の知人も「大動脈解離」に罹り、大手術の末、生還した。一人は東京は御茶ノ水の東大病院で助かり、一人は千葉の鴨川の亀田総合病院で助かった。共に名医が揃っている事でつとに有名な病院だ。。。

記事によれば、加藤茶さんの場合は「約10時間におよぶ大手術であった」とされている。しかし、これは比較的順調なるケースではなかろうか?私の知人の例では、16時間から18時間くらい掛かったと聞いている。初めて知った事だが、動脈を輪切りにすると?断面が、大まかに三層構造になっているらしく。血流と直接触れ合っている一番中心の層。それを取り巻く層。一番外側の層という具合に、大まかなる三層になっているらしい。。。

「大動脈解離」に向かう原因は様々とされる。しかし、血管の疲労や、高血圧などが呼び寄せる事は多い。具体的に、どういう病気かといえば?血管の中心部から、チューブが徐々に裂けて行く病気らしく、その結果、漏れ出した血が第二層の間に入り込み、血管の外側に「こぶ状」の血袋が出来るという。それが破裂すれば?当然、動脈破裂で即死につながる。しかも裂け始めてから「破裂」まで48時間程度という異例の短さである。従がって一刻の猶予もままならない極めて危険な病気とされる所以が、そこにある。今回、加藤茶さんも会見場で、「神様により生かさせて頂いた」とする感謝の気持ちを述べている。。。

知人に聞いたところ?とにかく血管が裂けるのだから?「痛み」も半端ではないらしく?大の大人が「七転八倒」する激しさという。その苦しむ様から?医者は、まず「狭心症」とか「心筋梗塞」を疑うようだ。そして様々な検査を通じて、それらの疑いが取れ、それが「大動脈解離」と分かると?更に詳しい検査の為「心臓カテーテル」を挿入することになる。ところが?この「カテーテル」自体が、かなり「危険」というのだ。「大動脈解離」に到る患者の血管は、そもそも「もろい」。それ故に破れ易い。従がって少しでも傷つけたら?その段階で「アウト」になってしまう。勿論、実施には家族の同意が不可欠である。しかし残された時間は極めて少ないから?実際にはやる他には選択肢はない。。。

手術の方法も聞けば聞くほど 「ぶったまげて」 しまう。胸を切開し、一旦「人工心臓」に付け替えて?その間に、体内から冷却した「心臓」を取り出すというのだ。凄いよね。そして「バイパス手術」を施し?再び、もとの体内に戻し、切断した細かい神経の一本一本や血管を、再び丹念に繋ぎ直すというのである。息を呑むこれらの作業は、まさに「神業」と言わずして?何と言えようか?まさに最先端医療の「凄さ」を、まざまざと見せ付けられる場面である。。。

そうやって無事手術が終わると、ICUで二週間ぐらい過ごす。その時。何故そうなるのか?分からないのだが?誰もが、ここで狂った様に「錯乱」するらしい。それはもう凄まじい勢いで暴れ、わめくという。それこそ看護士が寄って集って押さえ付けても?跳ね除ける「馬鹿ヂカラ」を見せるらしい。当然「拘束」するほか手立てはない。そんな状態だから?暫くは家族以外は、当然「面会謝絶」となる。兎に角、人には見せられない状態だそうだ。これが?あの人か?と疑うような?雑言と共に大暴れするらしい。後に知人に、その時のことを聞いて見たが「七転八倒」の苦しさに絶えかねて?「殺してくれ」と思ったそうだ。。。

錯乱の中で、知人は思わぬ不思議な「体験」をしたという。それは 『花が咲き乱れている野原』 が見えたというのだ。その先には綺麗な川と、夕日のような真っ赤な太陽が見えたという。知人は、その時は、何故か 「対岸」に向かいたくなる「衝動」に駆られたというのだが、対岸にいる者たちから、猛烈なる 『帰れ!帰れ!』 のシュプレヒコールを浴びせられたという。それで引き返したら?気が付いたという?まっこと嘘のような話が起こったらしい。手術した私の知人は、二人とも似たような「体験」をしている。しかもあの錯乱状態にも拘わらず?その体験は、鮮明に覚えているという。もしかして?それが丹波さんの言う 「黄泉の国」 なのだろうかと予感させるが?当人のみしか分からぬ事である。ことによると?今回の加藤茶さんも「錯乱状態」の中で、同じような体験をされているかも知れないと感じた。機会があれば?いつか話して頂きたいものだ。。。

手術で「パイパス」として使用される「人工血管」も、今は技術が進み様々な材質のものが有るようだ。さらに心室の「弁」を交換する時にも、今は樹脂タイプや、「豚」などの「弁」を代用した生体系のものとか?いろいろ有るという。それぞれに一長一短が有って?術後の「持ち」などに違いが出て来るという。それ故に、患者の年齢なども考慮しながら選択されるという。。。

加藤茶さんの場合は、どれを使われたのか?分からないが、仕様によって耐用年数も一律ではないと思われるが、およそ10年~15年位のようだ。勿論、その間は、酒、タバコの類は厳禁である。激しい運動もまた禁止である。加藤茶さんの年齢は、現在63歳といわれるから?耐用年数の切れる頃は、75歳位になっていると思われ、その時に、再び手術をするか?どうかの?「判断」を迫られる事になる。となれば「歳」も、「歳」だけに、再び、危険を犯して「大手術」をするかどうかは?まさに本人の判断如何となる。。。

ちなみに同手術を受けた知人の一人は、医者の指導も聞かず?ゴルフやタバコ、マージャンという不摂生のツケが祟り、10年持たないうちに倒れ、再手術をするハメになった。しかし強運なのか?二度目も成功し現在まで生き長らえている。現在、年齢は70歳近くなっているハズだ。もう一人の知人は医者の言うことを聞いて「摂生」しながら静かに余生を暮らしている。お蔭で何ともない。このまま順調に行けば?次の手術は、加藤茶さんと同じ頃の予定になろうかと思われる。。。

残念ながら?この様な病気になった以上。加藤茶さんも、おそらく、もう無理は絶対できまい。いや、無理しない方が良いだろう。無茶すれば?即座に「アウト」の宣告を受ける可能性もある。それでなくとも、今後、生きてる限り、果てしなく「定期検査」が欠かせない身の上になっている。ゆっくりと余生を過ごされるのが、何よりも一番だ。そして時々で良いから?ファンにテレビ画面に、元気な姿を見せてくれれば?それで十分だ。。。

加藤茶 殿。。この身は、大事に使えば?一生使えるのである。何時までも、お元気で、頑張って頂きたい。。。。(^-^)