griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

悩ましき「三方一両損」。。。。

与党と文部科学省は1日、高校の必修逃れ問題で、高校3年生について、補習授業の上限を70回(1回50分、2単位分)とすることを基本に、必要な補習授業が〈1〉70回超の場合、70回の補習とリポート提出〈2〉70回以下の場合、学校現場の裁量に任せ、実質50回程度の補習――を行えば、卒業を認めることで合意した。文科省は2日に教育委員会都道府県知事に通知する。 1日夜、自民、公明両党の与党教育再生検討会が国会内で開かれ、与党は、必要な補習授業が70回以下の生徒について、50回程度に短縮するよう要求した。負担軽減策を求める声が相次ぎ、対応を同検討会の大島理森座長に一任した。 検討会後、伊吹文科相は大島座長らと会談した結果、与党側の要望を入れ、負担の軽減措置を盛り込む考えを示した。
【2006年11月2日0時20分 読売新聞】

「智」と「情」の折り合いを如何に付けるか??「無理を通せば道理が引っ込む」という??この悩ましき問題に、政府は、ようやく一つの結論を見出した。。。。

しかし、正規の履修を行っていた大多数の学校や生徒にとって?今回の裁定は、果して納得できるものだろうか??個人的には、今回、ゴリ押しとも見える「公明党案」を取り入れた内容は「些か甘すぎる」印象が否めない。より公平感を維持する為にも、秩序を保つ為にも、やはり、当初の「政府案」で進むのが『筋』ではなかったか?として残念な思いは残る。。。。

しかしながら今回は十分な時間も掛けて検討する余裕など全くなかった。何よりもスピード感ある裁定が求められる中での「已む得ない処置」であったと理解する。従って、この件で政府を責める事などはできない。ただ?公明党は「耐震偽装」問題に続いて、またもや「勇み足」を演じた事は否めず、国民もその事は、しっかりと記憶に留め置くべきである。。。

今後、願わくば?受け入れる側の「大学サイド」が、その入試判定の中で、同点の場合は、正規履修校の生徒を優先合格させるなどの「配慮」も有っていいのではないか?との素朴な思いはある。それで初めて「三方一両損」である。。。

何れにしても?この件が一段落したら?政府は、問題校の校長と教頭、並びに所轄の教育委員に、きちんと責任を取らせるべき?何らかの対応をすべきと判断する。それが済んで、ひとまず一件落着である。その上で今後の在り方について「教育改革」論議と併せて、問題が露見した「指導要領」の改善と、更なる徹底を図るべく、与野党共に十分な論議を尽くして頂きたい。。。。