griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

ローマは一日にしてならず!。。。。

前橋市群馬大学医学部付属病院(森下靖雄院長)で6月上旬、群馬県内の70歳代の男性が心臓手術を受けた際、カテーテルを誤って心臓に縫いつけられ、その後の措置から手術翌日に大量出血して死亡していたことが30日、わかった。 病院側はミスを認め、男性の遺族に謝罪した。
 病院から「異状死」との報告を受けた前橋署は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を始めた。
 病院によると、男性は心臓の弁が正常に動かなくなる心臓弁膜症を患い、5月上旬に入院。6月上旬に循環器外科の40歳代の男性医師が手術を行ったが、心臓の一部を縫合する際、誤って心臓内に通していたカテーテルも一緒に縫いつけた。
 翌日、レントゲン撮影でカテーテルの位置が通常の状態ではないことがわかり、医師がカテーテルの状態を確かめようと手で引いたところ、手術時に縫い合わせた部分が裂けたという。
 男性は緊急手術を受けたが、意識不明のまま、8日後に死亡した。カテーテルは直径3~4ミリの管で、心臓の血液の状態を確認するため挿入していた。
 執刀医は心臓弁膜症だけで100例以上の手術経験があり、これまで同様のミスはなかったという。
 会見した森下院長は「ベテランの医師でも容易な手術ではなかったが、ミスは間違いない。遺族には申し訳ないという思いが強い」と語った。 (2006年6月30日11時54分 読売新聞)

患者の命に直結する「医療ミス」が、『どうか無くなりますように!』と、私としても心から、そう願うが、人は人であって神ではない。あってはならない事とは言え?どんなに優れた人でも?「ミス」はゼロではない。他の産業と同じ様に「医療」もまたその例外にない。。。

記事にある執刀医も「心臓弁膜症」だけで、既に100例以上の手術経験があるという。他の心臓手術なども併せれば?300例以上にも登る「超ベテラン」医師のようだ。しかも同様なミスはないとされる。。。

という事は?この先生に命を救われた患者が、一方に同じ数だけいるという事に他ならない。おそらく。この先生の「お蔭」で命を助けられた多くの患者に取っては、今回の事は耐え難い悲しみに映ったと思われる。。。

それでなくても?心臓外科の優秀な先生は数少ない。「医療ミス」は有ってはならない事とはいえ?人間だから?「やむ得ない事もある」との?ある種の「割りきり」も必要かも知れない。交通事故の様な?と例えたら?失礼だろうか?保険による十分なケアで、被害者とその遺族の心を、少しでも「癒す」事が出来る体制を私は望みたい。。。

トラブル続きだった「一級建築士」技能について、先ごろ国は新制度による「資格審査」で「篩い」に掛ける試みに入った。更に将来の試みとして「更新」の是非を問う勉強も始まる。医師の免許もまた、医師が「ミス」を繰り返せば?保険のケア以前に、「適正」の有無を問う「審査システム」が求められても当然だろう。その意味では医療の世界も、いよいよ抜本的な「見直し」が迫られる時代に入って来たと言えるかも知れない。。。

ただその際は、繰り返し言うが 「人は神ではない」 という現実を踏まえ、ミスの内容に「悪質性」の有無が十分審査されるべきであり、仮に悪質がなくても?「ミス」が頻回であれば?これまた適正を判断する重要なファクターになる。。。

それ以外の稀なる「ミス」は、医師の努力、功績と、バランスをもって、「正当」に評価されるべきものだろう。出なければ?バカらしくて医者などやってられない?という事になる。既に産婦人科医などでは、その傾向が見られ始めている。それではマズイだろ?。。。。