griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

フリーアドレス制。。。

日立製作所は4月以降、社員の座席を固定せず自由な席で仕事ができる「フリーアドレス制」を本格導入する。情報・通信グループの1万5000人を対象に順次実施、他の事業部での導入も検討する。組織の壁を超えた仕事をしやすくすることやオフィス経費の削減などが狙い。1万人以上の規模のフリーアドレス制導入は日立が初めて。社員は営業や開発など自ら所属する組織を超え、取り組む事業ごとなど仕事の内容に沿って座る。出社すると専用ロッカーにしまってある業務用ノートパソコンを座席に置き、電話も卓上にある機器に本人のIDを打ちこんで利用する仕組み。  (日本経済新聞社 NIKKEI NET 03/21 07:00)

ウ~ム。確かに、決められた配置による活動は、正確な仕事はしやすい側面を持つが、セクショナリズムに陥りやすく、思考も単一的になりやすいデメリットが有る。。。

その点、「フリーアドレス制」は、限られた「人的資源」を有機的に活用し、緊張感と共にオフィスの効率を高め、柔軟且つ大胆な発想を引き出しやすい効果が期待出来る。。。

このシステムでは、もともと、オフィスに、人数分の「席」や、「引き出し」が用意されていない。それ故、オフィスの「空間効率」を高め、働く者にある種の「緊張感」を、絶えず与え続ける効果がある。要するに「オフィス」には「ベンチウォーマー」は要らないという事だ。。。

この種の例えとして、良く引き合いに出される話に「活き魚」運搬車の例がある。私たちが、普段、街中で見る「活き魚」運搬車は、市場で仕入れた後、ユーザー先に届けるまで如何に「鮮度」を落とさず搬送するか?が重要な「ノウハウ」になって来る。。。

中でも「イワシ」の運搬などでは、劣悪な搬送の故か?ユーザー先に着くまでの何時間かの間に、イワシの鮮度が「ガタ落ち」になってしまう事が「悩みのタネ」とされる。。。

それを解決したのが、搬送中の「イワシ」の生け簀に、「天敵」を何匹か入れて運ぶ方法だった。その結果として、搬送中に何匹かのイワシは「食われる」が?残ったイワシの「鮮度」はバツグンの鮮度を保っており、それをしなかった他の業者との間に、「商品価値」の差が際立ったという。この事例は、生け簀で泳ぐ「イワシ」に取っては、些か「コク」なる方法だったが?移動中に「緊張感」を与え続ける事が、結果としてイワシの「鮮度」を保持した要因と考えられている。。。

これを職場の「活性化」に当てはめる?様々な「試み」がある。その一つの答えが、「フリーアドレス制」なのかも知れない。しかし社員はイワシではないし、「緊張感」の連続は、経営者に取っては?いたって「気持ちの良い」事かも知れないが?否応もなく受け入れざるを得ない社員に取っては、単なる「労働強化」以外の何物でもなく、普通なら?到底、受け入れ難いものである。。。

仮に「ストレス」の増大と「労働対価アップ」がセットで実施されるなら?「モチベーション」を掻きたてる有効な方策になるかも?知れない。だが?逆に会社からの一方的な「押し付け」であるならば?「モチベーション」どころか?単なる「労働争議」へ波及しかねない内容も秘めている。その意味で、日立の試みも、果たして?今後の「オフィス」の在り方を問う「モデルケース」となりうるのか?その行方が注目される。。。