13日午後、多治見市京町の路上で、パトカーが盗難届の出ているトラックを追跡。逃げたトラックは脱輪し乗っていた外国人風の二人はその後逃走した。パトカーの巡査と巡査長の二人で犯人を追跡し、一旦は一人を取り押さえるが、もう一人の男に襲われ、結局拳銃1丁を奪われ逃がしてしまうという失態が有った。拳銃には、まだ3発の弾丸が残されている。
今回も警官は2発は撃ったらしいが、何故もっと激しく撃たなかったのだろう?つい先月30日にも埼玉県蕨署地域課の巡査部長が、職務質問を巡りトラブルとなった戸田市内の男性に向け拳銃を発射したとの報道があった。その時は撃たれた男性が重傷となって、撃った警官を過剰防衛と批判する報道も一部に有った。しかし、そう云うマスコミの姿勢が、実は犯罪から守ろうと現場で頑張る警察官の拳銃使用を躊躇させ足を引っぱるのだ。
何も、拳銃の使用で、相手を”撃ち殺せ”と云ってるのではなく、警官を舐め切って抵抗を続けたり、逃走する犯人に「威嚇射撃」や「致命傷」に至らぬ程度で、負傷させ戦意を削ぐ処置は、敢えて問題にすべきではないと申し上げているのです。
今の時代「撃たれる側」にも「撃たれるなりの理由」が有るとして、警官も一定の「割り切り」をもって対処して頂くしかない。脅されて怯んでいる様な"腑抜け"の警察官だったら犯罪を助長するばかりだ。以前『“逃げる警官”を映す報道に、小泉首相が激怒する』という一幕が有ったのも記憶に新しいところだ。
今回の負傷された多治見の警官は、確かに「気の毒」であるが、私としては拳銃を何故、即座に使用しなかったのか?しかも犯人が「戦意を失う」まで撃ち続けて欲しかった。
悪い事をして尚、“逃げおおせる”と思わせる事自体、“罪作り”を助長しているも同じである。
逃げた犯人は「これに味をしめ」またどこかで二次犯罪を起す可能性が高い。
「心の甘さ」「一瞬のためらい」が事態を更に悪化させたり、対応する警察官自身の生命をも脅かし兼ねない事を、よくよく理解され、心底からの「猛省」を求めたい。
それこそ国によってはマシンガンを携帯し警備するところさえ有る。日本はこれまで「世界一安全な国」と言われる「治安の良さ」にあった。
しかし近年。バラバラ殺人。親殺し。放火殺人。監禁レイプ。強盗。通り魔などなど。毎日の新聞の「見出し」に事欠かないほど悪質な犯罪が頻発している。正にオンパレード状態にある。
にも拘らず、いつまで経っても治安の良かった「前時代」的な感覚を「抜け切れず」「捨て去れず」「危機意識」が極めて薄い。そう云った危機意識の無さが「弱腰姿勢」を是認するバックボーンになっている。良くも悪くも「犯罪者」に対しては、今後「拳銃」を使う事もいとわず、容赦なく厳正に対処する旨を直ちに表明すべきだ。当然。法律の整備も早急に進められたい。
そうした犯罪に対する厳しい姿勢を、内外に渡り、骨の髄まで知らしめるつもりで、しっかりとアピールして行く事が如何にも大切だ。
お陰様で、日本はまだアメリカと違い銃犯罪には、まだ至ってない。
だからこそ。今なら「まだ間に合う」として意識の切り替えが急がれる。警察も「モラルハザード」が進む中、犯罪には、力で「ネジ伏せる」という真剣なる決意を示してもらいたい。
また。マスコミも現場の警官が「拳銃使用」で躊躇する事のない様に、しっかりと応援してあげて欲しい。その意味で、治安維持の危うい現状と犯罪の質が様変わりしている現状を、正しく、しかも積極的に報道し。昼夜。奮闘を続ける警察官を側面から応援してあげて欲しい。心からお願いしたい。