griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

職業僧侶。。。

長野市善光寺の僧侶ら9人が、個人加盟できる労働組合に加入し、寺院内に独自の分会を結成した。分会は「今後、賃上げなどの交渉を行いたい」としている。僧侶を中心にした寺院内労組は全国的にも珍しく、労働団体の中央組織も「以前は大阪にあったが現在はない」(連合)、「聞いたことがない」(全労連)などと話している。労組を結成したのは、善光寺塔頭(たっちゅう)25ヶ院を束ねる天台宗大本山大勧進」の僧侶と一般職員、パート約45人のうち、僧侶5人と職員4人。1月に全労連系の「長野県一般労働組合」の分会として「善光寺大勧進分会」(花岡利家分会長)を発足させた。分会は、「大勧進」側と塔頭の間でトップの進退を巡ってトラブルになった際、塔頭側に同調した僧侶(52)が、県一般労組に個人加盟したのがきっかけ。同僚らが同労組に加入、分会発足につながった。長野県一般労組の木継勇一書記長は、「僧侶は労働者とは思っていなかったが、相談を受けるうちに労働者であるとわかった」としている。「大勧進」側は、発足について「ノーコメント」としている。 (2006年2月11日12時36分 読売新聞)

記事にある長野の「善光寺」さんは、全国に数多の信者を持つ古刹である。歴史ある「大伽藍」を数多く所持し、そこに集い修行を続ける僧侶は数多くおられると思う。今は「坊さん」も結婚するし、子供も作る。ただ生活出来れば良いと言う時代ではない。贅沢を求めないまでも、妻子に貧しい生活を強いて、またそれが受け入れられる時代ではない。。。

時は正に、二十一世紀である。それを思えば?伝統に根ざす僧侶と言えども?考えられなくも無い出来事である。記事に依れば、僧侶の他にも寺を陰日なた無く支える職員やパートも含めての「労組」加入らしい。戒律は戒律としながらも、それなりの生活は送りたいとする「今風」の考え方に立脚している為か?それにしても、仏様にお仕えする僧侶ですから?やはり「違和感」は否めない。それにしても例外を認めない「変革」の波は、いよいよ以って僧侶の世界にも及んで来たという事か?プロ野球の労組の時も驚いたが、改めて、時の「移ろい」を感じさせずにはおかない。。。

また最近感じる事として、「命」を軽視する凶悪事件が後を絶たないが、昔と違い、国民の側にも「宗教観」の著しい「希薄化」傾向が進んでいる様に感じられ、仏教も単に「葬式仏教」化している現状を考え併せると?果たして、これでいいのか?と感じざるを得ず。些か気掛かりである。。。

長い不況の影響か?檀家側からすれば「戒名」が高いの?「塔婆代」が高いの?と、仏事への「出費」に目が行ってしまいがちだが、寺側からすれば、逆に宗派の本山への「上納金」も有り、寺に「戒名代」がそっくり残る事など無く。世間で言う「坊主丸儲け」にはならない様だ。しかも、しっかりした「檀家」を多く抱える寺ならまだしも、名ばかりの「檀家」ばかり抱えている貧乏寺などは、到底やって行けるハズもなく、「廃寺」に陥るところも多いとされる。しかしそういう地域でも、葬式を挙げる都合上、坊さんがいなくては困り、そういう寺を、複数「掛け持ち」で、互いに出張し合う寺や坊さんも多い。(最近は葬儀屋が、僧侶のマネごとで、葬儀の場を取り繕うケースも、まま多いとか?) そういう事情だから、寺の経営を安定させる目的で「幼稚園」や「マンション」の経営を副業にするところも当然多くなっている。加えて墓地の「切り売り」で収入確保に努めるところも出て来る。中には既に分譲している墓地を、一端、回収し「区画整理」し直して、それまで持っていた面積に見合う「再区画」した墓地と交換する寺も出ており、それがもとで「檀家」とトラブルに発展するケースも、時折ニュースざたになる。。。

我が家の菩提寺は、お蔭様で「健全経営」らしいが、最近はパソコンによる「檀家管理」を始めている。例えば、今年は、誰々が「何回忌」になり、来年は誰々の「何回忌」という具合に、こと細かく、早め早めのアクションで「法事」などをプレゼンして来る様になった。。。(^-^)

さて、「牛に引かれて善光寺」の逸話が残る古刹で起きた、世にもハイカラな僧侶の「労組」加入騒動。果たして今後、どの様な展開と相成りまするやら?ただ「労組」が出来ても?「ストライキ」に走り、京都の寺がやった様な「拝観停止」だけは絶対止めて下さいね。仏罰が有りますよ。念のため。。。。