griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

天使にも「魔が差す」瞬間がある。。。

京都市南区の十条病院で入院患者のつめをはがしたとして傷害罪に問われた元看護助手、佐藤あけみ被告(32)に対し、京都地裁の東尾龍一裁判長は23日、懲役3年8月(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。起訴状などによると、佐藤被告は十条病院に勤務していた2004年9月から10月にかけ、先輩から仕事を押し付けられていると感じ蓄積したストレスを晴らすため、いずれも脳内出血などで体の動かせない女性患者6人の手足のつめをはがし軽傷を負わせた。 (産業経済新聞社 Sankei Web 01/23 11:38)

懲役3年8月ねえ。ウ~ム。被告への量刑が多いか?少ないか?は、おそらく意見が分かれるところだろう。殺してはいないが、『障害を持つ無抵抗の弱者に対し「爪を剥がす」という、常人では想像ダニしない陰湿、且つ猟奇的な「虐待」をしていた。』として、「あけみ被告」が事件を通して社会に与えたショックは極めて重大といえる。。。

そもそも。病院といえば、誰もが「安心・安全」のイメージを抱かずにはおかない?云わば神聖なる「心のオアシス」である。この事件は、そんな神聖なる「病院」を舞台にして起った憎むべき事件である。。。

しかしながら?佐藤あけみ被告(32)を、犯行に向かわせた直接の原因とされる「先輩」看護士によるイジメも、この際、きちっと「正される」べきと思う。何故ならば?この先輩が行った行為も「あけみ被告」が行った行為も、フラストレーションの履け口として向けられた先が、入院患者か?同僚か?の違いだけであって、「構図」自体は一緒だからである。一歩「間違えば?」この先輩もまた、同様な犯行に向かわなかったとする保証はない。そう考えた時。この問題を引き起こした「本質」。即ち「正さねばならない」ところとは?いったい何処なのか?という事になって来る。。。

そこで考えられるのは、彼女らの「労働環境」である。総じて申せば?確かに「看護」の現場は「過酷」そのものだ。。。

私も以前入院した折、お世話になったが、看護婦の皆さんは、確かに少ない人数で「独楽鼠」の様に働いている。オチオチと満足な休憩も取れず「働きづくめ」で動いている様子が見て取れる。それでいて、それ程「高い給料」でもないようだし、となれば余程の「天使の心」でもない限り?おいそれと務まる仕事ではない。にも拘らず?求められる「責任」の幅は逆に拡大している。この様な事では「虐待」が起らずとも、「医療ミス」を誘発する可能性が大であると言えなくないか?。。。

今回。事件の現場となった「十条病院」が、果たしてその様な場であったか?否か?は、判らないが、総じて看護現場の「労働環境」を、少しでも「改善」する方向に向かえないものであろうか?看護士とて?「看護」を志すくらいだから、おそらく心底「悪い人」はいないと考えたい。やはり「ゆとり」がないせいで?「弱い」ところに無理の「しわ寄せ」をオッ付ける傾向になってしまっているものと見る。「弱肉強食」と云ってしまえば?それまでながら、今後、同じ様な第二、第三の「あけみ被告(32)」を出さない為にも、何らかの改善が求められるところである。。。