griffin avenue’s blog

Boys be ambitious! Girls be unbalance? (^-^) 鳴かぬなら踊って見せよ。ホトトギス!

痛み分け?三方一両損?苦渋の選択?

フジサンケイGとライブドアが和解した。三すくみのなか、三方一両損?苦渋の選択?痛み分け?

ホリエモンは内心苦渋の選択だったろう。フジとの会見ではM&Aの成果に対しホリエモンは強気に「満足」の結果を表明したが実際は「不完全燃焼」の色濃い表明と推察します。

そもそも。ホリエモンにとって「フジサンケイG」との「提携」が本来の目的では無く、その「頂点に立つ事」こそが目的だったハズ。金は入らないより入った方が良いに決まってますが、もともと強い「想い入れ」を持って臨んだ今回のM&Aで、図らずも志なかばに頓挫した「挫折感」は、余人には計り知れないものがあろう。深くお察し致します。

同じくフジの日枝さんの方も、主たる目的であったニッポン放送の「完全子会社化」を実現し「満足」いく結果をアピールされましたが、一方で株主への配慮か?「忸怩たる想い」も併せて表明されました。当然です。その意味で両者の勝ち負けは1勝1敗。五分の「痛み分け」でした。

ホリエモンに取って今回のM&Aで、「返す返す」も悔やまれる一点が、ニッポン放送の「資産保全」の申し立てをニッポン放送の役員宛だけでなく、裁判所にも同時にすべきところだった。

地裁の勝利に奢ってしまったのか?ズバリぬかった?この「ぬかり」が後に「取り返しの付かない」失態に繋がって行くと予想出来なかった所に「若さ」「甘さ」があった。(フジの意向でニッポン放送がSBIにフジの株を貸し渡す)

ホリエモンは、この「貸す」と云う表現が、裁判の中で果たす見事な「役割」に気付いて「舌を巻いた」に違いない。正に「想定外」の失態だった。

兼ねてからホリエモンが「メディア」に出過ぎている点にファンとしては憂慮に堪えなかった。やはり「饒舌」が過ぎて「足元をすくわれる」結果を誘引してしまった。彼にしてみれば「メディア」に出る事でLDの「株価安定」を進め「資産価値」を高める中で「資金調達」を容易に導く目的があったと思う。世論の指示への期待も有ったと思う。

しかしながら、命運をにぎる情報戦の中で「ミイラ取りがミイラ」になるに至っては最早仕方が無い。ホリエモンの度重なる「メディアへの登場」はLDにとって絶大な「宣伝効果」があったと思う。しかし「大望の成就」の為に、まずなすべき事は「優先順位」を付けた上で行動すべきで有ったと思います。それらを踏まえて「隠密行動」に徹すべきと早期に気付いて欲しかった。

更に「苦言」を続けさせて貰えば、作戦に入る前の入念な「煮詰め」が不十分?だった。その為、「理念が、どうのこうの」と付け込まれる「隙」を作ってしまった。何事も『段取り八分』を肝に命じて欲しい。

本来、ニッポン放送を傘下に置く意味は、LDにとって計り知れない「メリット」があったハズだった。しかし、今思えば、それ以前にLDにとってニッポン放送の「上場廃止」のもたらす事実が、自らの「命取り」につながり兼ねない、正に「背中合わせ」の状態に有った事が良く伺える。要するに詰まるところ、LDの『資金調達の限界』が今回の結末に至ったと理解する時、極めて残念な結果に終わったと言わざるを得ない。

フジは大金を使ったが、何れ「ポニーキャニオン」の上場で「費用回収」を図るだろう。LDもそう云う方法も考えの隅に置くべきではなかったのか?

それにしてもホリエモンは、世の中の「不備」を初め「株主」の何たるかを示してくれた功績は大だった。また。世の中の「ゆるふん」経営者に緊張感を与えた意味も大きい。

私的には彼の志通り、メディアの劇的な変革を望んでいたが、是非、この「苦い経験」を糧に変えて次、の飛躍?にして欲しい。今後のLDとフジの提携の行方に成果に期待をかけたい。
ホリエモン。ひとまずお疲れさま! 夢を有難う。 少し痩せろよ!(^-^)